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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜常識を謳うチートな彼も来たようですよ?〜 【更新停止】
始めてのギフトゲーム(見学と説明)とギフトの初使用♪
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女性店員さんと別れ、白夜叉と呼ばれた少女に案内されて僕達は
暖簾
(
のれん
)
をくぐり不自然な広さの中庭に出た。
「
生憎
(
あいにく
)
と店は閉めてしまったのでな。私の私室で我慢してくれ」
そう言われて和風の中庭を進み、縁側で足を止める。
障子
(
しょうじ
)
を開けて招かれた場所は香のようなものが焚かれており、風と共に僕たちの花をくすぐる。
個室と言うにはやや広い和室の上座に腰を下ろした白夜叉さんは、大きく背伸びをしてから僕達に向き直る。
「もう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えているWサウザンドアイズW幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」
「はいはい、お世話になっております本当に」
投げやりな態度で受け流す黒ウサギ。その隣では耀が小首を傾げて問う。
「その外門、ってなに?」
「箱庭の階層を示す外壁にあるもんですよ。数字が若いほど都市の中心に近く、同時に巨大な力をを持つ者達が住んでいるのです」
黒ウサギが描いてくれた上空からみた箱庭の図は、外門によって幾重もの階層に分かれている。
その図を見た僕と三人は口を揃えて
「…超巨大タマネギ?」
「 樹の年輪?」
「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」
「そうだな。どちらかと言えばバームクーヘンだ」
うん、と頷き合う三人組。身も蓋もない感想にガクリと肩を落とす黒ウサギ。
どうでもいいけど、君らは食べ物のことでしか表せないのか?
対照的に、白夜叉さんは
阿々
(
かか
)
と
哄笑
(
こうしょう
)
をあげて二度三度と頷いた。
「ふふ、うまいこと例える。その例えなら今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番薄い皮の部分に当たるな。さらに説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外はW世界の果てWと向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属していないものの、強力なギフトを持ったもの達が棲んでおるぞ ーーー その水樹の持ち主などな」
白夜叉は薄く笑って黒ウサギの持つ水樹の苗に視線を投げつけた。
「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ? 知恵比べか? 勇気を試したのか?」
「いえいえ。この水樹は十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめして来たのですよ」
自慢気に黒ウサギが言い、白夜叉が驚いているが僕も正直驚きだ。神って本当にいたんだな。くすっ、面白そうだね。
黒い笑みを浮かべて思考に没頭していたようで気づいたら問題児三人が白夜叉にギフトゲームを挑もうとしているところだった。
そして、白夜叉さんが着物の裾から一枚のカードを取り出して壮絶な笑みで一言、
「
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