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とある3人のデート・ア・ライブ
第五章 楽園
第8話 肝試し
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お供え物。

それは、神や仏、あるいは先祖や、故人の魂など、信仰あるいは崇拝する対象に捧げるものを指す。

これを踏まえて、皆が持ってきたお供え物の品を見ていこう。


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ーーー
ーー


駅前の池

琴里「うぅ……お、お兄ちゃん!もう帰るのだ!」

士道「え?まだ来たばっかなのに?」

そりゃそうだろう。夜になり辺りは暗い。霧も少し出ていて不気味だ。

白リボンの琴里は怖くないとか言っているが、明らかに嘘だ。

一方「つゥーかよォ。なンで言い出しっぺの殿町だっけ?そいつがいねェンだよ」

佐天「そうですよね〜。せっかくお供え物も持ってきたのに……」

そう言う一方通行と佐天の横でダークオーラ全開のやつが一人いた。

上条「不幸だ……」

何も知らない者が見れば、幽霊だと思って逃げ出す人がいるかもしれない。例えば琴里とか。

ちなみに、今日彼は買い物当番だったのだ。

それでスーパーでのセールをおばあちゃんの道案内をしたせいで逃し、レジに並べばお金が足りず、銀行にお金を下ろしに来たところ銀行強盗に出くわし、財布を取られ、トボトボ帰ってきて、自分がお供え物を何も買ってないことに気づき、さらに落ち込んで前を見ずに歩いていたら足を踏み外し池へとダイブした。

こんなところだ。

不幸の域を超えているような気もする。

こんな上条の前ではふさけることなど出来はしない。例えばわざと怖いとか言って士道に抱きつくとかな。

凜袮「ねえ、殿町くん待ってる間暇だしさ。みんなが持ってきたものを見せ合う……ってのはどうかな?」

と、凜袮の言葉にみんなは賛同した。

暇だしな。

この言葉が上条を地味に傷つけてるとも知らずに。

士道「なら十香から見せてくれよ」

十香「うむ!私が選んだのはこれだ!」

十香がカバンの中から取り出す。

その瞬間、とてもいい匂いがした。

凜袮「十香ちゃん、これは……」

十香「商店街で買ったケバブサンドだ!冷えても中がジューシーでたまらんぞ!」

お供え物の意味を分かってないな。

士道「そういう凜袮は何を持ってきたんた?随分重たそうだけど……」

凜袮「えっと……これなんだけど……」

後ろから、ドサっという音と共に出されたのはスイカだった。

上条「すげぇ……上条はこんなデカイスイカ食べたことありませんよ?」

確かにかなり大きい。

士道「上条は何にしたんだ?まさか来る途中に落としたりしてないよな?」

上条「……」

上条はうなだれた。

士道「マジかよ……じ、じゃあ佐天さんは?」

佐天「私はあーくんと一緒にコレを買いました」

と、取り出したのは一本の花だっ
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