何を捨ててでも掴んであげる
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奢なのに誰よりも頼れる姿。大きく開いた背中に刻まれているのは、家族の証である白い妖精の紋章。
ゆっくりと、青い瞳が開く。
「今だってそうだよね―――――――ティア」
噛みしめるように、その名を声に乗せる。
声を出す事も頷く事もしなかったティアは、1歩前に足を進めた。その体から、闘志が迸るのを全身で感じる。目に見えなくても、感覚が慣れていた。
ピリピリとした殺気に近い闘志や苛立ち、怒り。その全てを、ティアは力に変える。
そして、呟く。ただ一言を。
「何をしようと、それは個人の自由でしかないけれど」
ビィン!と。
鋭い音を立てて、右手に水の剣が握られた。
「だったら、アンタの行動が間違っているから止めるのも、私の自由よね?」
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