騎士と戦士の戦い、マスターブレイド&遊撃師団長フリード
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ント、腰に一本の剣を携えた男性から威厳と風格と言った物を感じる、さぞエネルゲイヤでは名を馳せている武人なのだろう。
「エネルゲイヤの方ですね、恨みはありませんが勝たせて貰います」
私と由良は戦闘態勢をとる。
「俺はエネルゲイヤ遊撃師団長、フリードだ。お前らは」
男が私達を見て名乗りを上げる、なら私達も名乗るが礼儀。
「ソーナ・シトリが女王、真羅椿です」
「同じく戦車、由良です」
私達が名乗ると男性は不敵に笑う。
「嬉しいぞ、女と思ったが戦士としての礼節は知っている様だな。ならば後は力で語るのみだ」
男性は剣を抜き構える、その剣がバチバチと電気を纏い始める。
「雷剣、ミスティルティン。お前等を切り裂く俺の愛剣の名だ、ゆくぞ!!」
刹那、男性は剣を一閃。電気を帯びた飛ぶ斬撃が由良に向かって放たれ、同時に男性が私に切りかかって来る。
「「っ!?」」
咄嗟に回避する由良。ガキン、男性の剣を自身の長刀で受け止めたけど手が痺れた。それを気合で抑え込み競合うけど、両手で押している私に対して男性は片手で余裕すら窺える。
「はぁぁぁぁあああ」
「フン」
ガキン、と簡単に私は押し切られ体制を崩し隙が生まれる。その隙に由良の攻撃を飛びのいて躱し距離をとる。
この男性は私が戦ってきた相手の中で最高の剣の使い手、おおよそ今の私と由良では勝ち目は無い。でも例え勝ち目が無くとも時間を稼ぐ事は出来るはず、この方を会長の元へは行かせない。
長刀を構え直し気合を入れ直す。
・・・デュランダル使い ゼノヴィア・・・
「はああああ」
ジャリン、横薙ぎに振るう、デュランダルが死人によって簡単受け流され鈍い金属音が響く。お返しとばかりに死人の鮮血の刃が私に迫る。
「させない!!」
木場が迫り来る刃を防いでくれるが、それも一瞬。神速の鮮血の刃はいとも簡単に聖魔剣を両断する。
「まだだ!!」
私はデュランダルを振るうがまったくもって意味をなさない。剣を振れば届く距離に居る、だがまるで形の無い存在、幽霊を相手にしているかのように剣は掠りもしない。
「これが、死を超越した刃だ」
男がそう言い放ち死人剣士の周りに禍々しい気が満ち始める。あれはヤバい恨みや怨念といった物を吸収して溜め込んでいる。そして神速の剣速で私達に切りかかり、デュランダルの刀身、私の両腕、聖魔剣の刀身、木場の首が宙に舞った。
『リアス・グレモリーさまの『騎士』一名、リタイア』
「あああああああああ」
両腕を切断された激痛に叫んで、地面に倒れ込む。
私は必死に痛みを耐え、芋虫の様に這いつくばりながらも死人を見上げる。相変わらずその瞳には理性と言った物は感じられ無い。
「強さがあれば、強ささえあれば、全てを守れる
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