虚無-ゼロ-part1/目覚めの時
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リフォン隊の火・防衛にあたっていない風のメイジを、ウルトラマンたちの援護に回す…といった具合の方針をとった。
だが、いまだ恐怖に駆られ難色を示すものもいた。その一人がアンリエッタにいう。
「しかし、我々の戦力では…」
だが、逆にアンリエッタはその男…いや、全員に対してはっきりと言い切って見せた。
「たとえ私たちの敵にウルトラマンがいようと、我々の国で暴力を振い、平和を乱す者とは戦わなくてはなりません!」
「デュ!デア!!」
ゼロはケルビムと真っ先に交戦した。
膝蹴りでケルビムの腹を突き、こぶしを連続で叩き込んで怯ませると、ジャンボットからのミサイル攻撃が降りかかる、ゼロは飛び立ち後ろ向きに回転しながらジャンボットの背後に飛び降り、ジャンボットの頭を踏みつけるように蹴って火花を起こす。
頭上から襲いかかってきた尾を、彼はガシッと掴んで振り回そうとしたが、ケルビムは自らの体をコマのように高速回転、遠心力を利用してゼロをぶん回し始め、振り落とされて大ダメージを受けてしまう。
「ケエエエ!!」「グァ…!」
さらに、ジャンボットが赤い瞳をギラリと光らせながら、ロボットアニメのロボットのように、左手のロケットパンチを飛ばし、倒れたゼロを真上から攻撃して地面に押さえつけた。
『…ジャン…ナックル…』「クハ!!」
みぞおちのところを食らったが、ゼロのパワーを抑制するテクターギアが皮肉にも防御力を上げてくれていたために、大きなダメージとはいかなかった。だが、ゼロは周囲がダークフィールドとなってから違和感を覚えた。
(ただでさえテクターギアのせいで、本気のパワーが出せないってのに…この闇の空間に入ってから力が余計に入らねえ…!!)
そう思っている途端、ケルビムのかぎ爪がゼロを襲う。それを両腕でガードし、ケルビムを蹴飛ばして立ち上がったゼロ。が、立ち上がった途端に、ジャンボットから、ジャンバードの形態の時でも使ってきたエメラルド色の光線が直撃し、ゼロは大きく仰け反った。
『ビーム…エメラルド』
「ウグアアア!!!」
いかにテクターギアが自分のパワーだけでなく、ダメージを抑えるといっても、いつまでも耐えきれるとは言えない。何せウルトラマンは人間の住む世界では大気の状況・太陽光線の照射状況などで、戦闘中にその姿を維持するためのエネルギーが影響し戦える時間が限られている。太陽光線が常にその身に浴びせられる宇宙ならまだしも、大気でそれが遮断されている・太陽光線が届かない闇の中などの環境下ではエネルギーが乏しくなりがちだ。
『抹殺…命令、ウルトラマンゼロ…の…抹殺』
「んの…機械野郎が…!!」
感情を抜き取ったように、機械らしく機械音を鳴らしながらジャンボットはゼロのほうへと歩き出す。その両手で、背中に装備されていた戦斧〈バトルアックス〉
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