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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚無-ゼロ-part1/目覚めの時
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だが、君は貴族としてのプライドよりも、もっと自分の命を大事にしてくれ。サイト君のためにも」
「…申し訳ありません」
サイトの前では、ご主人様の言うことを聞け!と偉そうに言えたのに、教師であるコルベールの前だと言い返せない。その通りだ、実際自分は後先考えずにホーク3号に残っていたのだから、このように説教されても仕方ない。
「ところで…サイトは一体どこに行ったの?」
「そうですわ!サイトさんは!?」
キュルケとシエスタはサイトの姿がないことに真っ先に気が付く。まだホーク3号に乗ったままだろうかと思い、そちらへ向かおうとした。が、この時ネクサスがメタフィールドを展開し、自分たちと怪獣たちを包み込んでいた。思わず足を止め、ルイズたちはその光景を凝視してしまう。しかし、直後にメタフィールドに異変が生じる。ファウストの闇の波動のせいで、メタフィールドが塗り替えられ始めたのだ。
ファウストの黒い波動がメタフィールドに与えた干渉の影響がさらに拡大、闇の波動は彼女たちを、アンリエッタたちトリステイン軍やタルブ村の住人、そして降伏したレコンキスタ軍をも飲み込んでいった。
ルイズたちが目を開くと、決して真っ暗ではなかったものの、光と言うものを一切感じさせない、不気味な闇の空間が広がっていた。その空間の空気に充満している冷たい恐怖の波動は、その場に立っているものすべてを戦慄させた。




空全体が暗く、黒ずんだ紫色にも見える。上空に太陽のような形をした円が見え、そこから光が差し込んでいるが、この世界全体を全く照らしてくれなかった。耳を澄ませると、気味悪い静寂さが寒気を感じさせる。
「これは…!!」
ラグドリアン湖の時とはまるで違うこの暗闇に動揺していたのはゼロも同様だった。。レオも驚いてはいたが、長年のキャリアか反応はゼロよりも薄い。
「これが、TLTにいたとき聞いた、闇の…」
「…ふふふふふふふ……」
ネクサスがそういうと、闇の奥からファウストがこちらにゆっくりと歩いてきた。
「そう、ここは無限の闇…『ダークフィールド』。光の存在であるお前たちに、勝ち目はない」
さらにジャンボット・サドラ・ケルビム・ノスフェルがファウストの後に続く形で再出現する。
すると、三人のウルトラマンたちの頭上からシルバーブルーメが急降下してきた。三人は一斉に違う方向へと散る。
「奇襲とはやってくれる…」
ネクサスがひとりごちる。ゼロはジャンボットとケルビム、ネクサスはファウストとノスフェル、レオはシルバーブルーメとサドラと、それぞれ二体の敵と対峙することとなった。




「な、なんなんだここは!?村は!?タルブはどこへ行ったんだ!?」
「もういやだ!早く家に帰りたいよおお!!」
村人たちは、辺りがのどかで住み慣れた村から突如、薄気味悪い闇の空
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