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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚無-ゼロ-part1/目覚めの時
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してやろう…フヌアアア!!!」
ファウストは両腕を広げると、奴の体から黒いオーラが放出され始めた。同時に、その黒き波動は地面のほうからじわじわと、メタフィールドを構成する金色の光を飲み込み始めた。
「な…なんだこれ!!?」
周囲の金色の光が、不気味な闇の色に染まっていくのを見て、ゼロが予想もしなかった事態に困惑している。
「これは、まさか、闇!?」
レオも、長年戦い続けてきた身ではあるが、このような体験は初めてだった。やがて、ファウストが放出した『闇』は、メタフィールドを完全に塗り替えてしまった。
メタフィールドとは相反する闇の空間へと…。




「んん…」
ホーク3号の中で、ルイズは意識を取り戻した。頭が痛い。頭を強くぶつけたせいで気絶してしまったようだ。ホークのコクピット内を見渡してみるが、サイトの姿は見当たらなかった。あの犬、一体どこへ行ったのよ!不服に思うルイズだったが、外が騒がしくなっていることに気が付き、窓から外を見てみる。
そこには、三体のウルトラマンが、ジャンバードと四体もの怪獣たちが対峙し合っている姿があった。
「……わあ」
三体のウルトラマンが、後ろにいる仲間たちや村人たち、そしてアンリエッタたちを守るように立っている姿に、思わず彼女は惹かれていた。ん…アンリエッタ?
よく見ると、本当に彼女がいるではないか。
「姫様まで…!」
こうしてはいられない。一度ルイズはホーク3号から降りて仲間たちとアンリエッタの元へと急行しようとする。
出口から外に出ると、すぐにキュルケたちと合流した。ネクサスがホーク3号を下ろしてきた直後に駆け付けてきてくれたようだ。
「おお、無事だったかルイズ!」
ギーシュたちが無事を喜んでくれた反面、コルベールはすぐに喜ぶことはなかった。無断でホーク3号に乗り、現に危険な目にあったことをとがめた。
「ミス・ヴァリエール!君は自分が何をしたのかわかっているのかね!?」
「ミスタ・コルベール…言いたいことはわかります!でも、サイトは私の使い魔です!使い魔と主は一心同体!使い魔だけに全てをゆだね、自分だけ安全な場所から見ているだなんて…メイジ失格じゃないですか!」
「だからといって、一緒に飛んだところで君に何ができたと言うのかね!?」
そう言われると、ルイズは何も言い返せなくなった。実際、サイトが心配だからホーク3号に乗ったまま空を飛んだ時、不慣れなコクピットの環境、フライト中の何度も空中を回転しながら飛び回るあの感覚が、敵からの予測不可且つ未知なる攻撃におびえて何もできなかった。それ以前に、ただでさえ魔法がまともに使えないのだ。
「自分の軽挙妄動さを反省しなさい!君の軽はずみな行動が、かえってサイト君の足かせになるかもしれなかったのだぞ!サイト君が心配になる気持ちはわかる。
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