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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚無-ゼロ-part1/目覚めの時
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「ジャンバード、…いえ『ジャンボット』!お前の真の力を見せなさい。あの巨人どもを一人残らず殲滅するのよ!…ん?」
ジャンバードに命令を下した途端、シェフィールドは何かの気配を感じ取ったのか辺りをちらちら見渡す。
「どうやら、彼女の『人形』も来てくれたようね。さて…私はそろそろアルビオンに戻るか」
そう言い残すと、彼女はシルバーブルーメを召還した機械端末を取り出すと、そこからさらにもう一体の怪獣を出現させた。怪獣はかつてウルトラマンジャックを苦しめた『宇宙大怪獣ベムスター』。その背に乗ると、彼女はアルビオンへと飛び去って行った。




サドラ、ノスフェル、ケルビム、シルバーブルーメ、そしてさらにシェフィールドがジャンバードを変形させて現れた『鋼鉄の武人ジャンボット』。頭数だけでも多い上に、これまでのウルトラ戦士たちを苦しめてきた怪獣たちも集まり、三人のウルトラ戦士たちは気を引き締める。
「さっき変身しようとしたときはどうなるかと思ったけど…助かったぜ、シュウ!」
「礼はいい。それよりも、この目障りな奴らを片付けるぞ」
さっき割るどの攻撃からかばってもらった時のことに礼を言ったゼロ(サイト)に対し、ネクサスは淡々と返した。
「それと二人とも、俺の傍に。連中を巻き込むわけにはいかない」
ネクサスは、その前にやっておくことがあると、ゼロとレオに言った。
「もしかして、前に使ったあの結界みたいなもんを?」
ゼロはその結界を体感したことがある。
亞空間メタフィールド。ウルトラマンネクサスが作り出す特殊空間。あの中に怪獣を誘い込み敵を殲滅できれば、これ以上の被害を出さなくて済むはずだ。
ネクサスはゼロに対して頷くと、今度はレオの方を向く。すると、レオもネクサスに頷いてくれた。やってみてくれ、と言っているらしい。頷き返したネクサスは直ちにジュネッスブラッドにスタイルチェンジ、空に向けて異相空間メタフィールドを形成するための光線、〈フェーズシフトウェーブ〉を上空に放出した。
突然光のドームが出来上がり、ウルトラマンたちも怪獣も包み込んだ現象に誰もが目を奪われる。ゼロとレオは、この結界の存在をありがたく思った。これなら皆に自分たちの戦いの余波が来ることはない。
しかし、ここで思わぬ横槍が入ることとなった。
「また新たなウルトラマンが現れるとは…本当に楽しませてくれる」
「「「!!」」」
死人のようにも、あざ笑うような少女の声が二重に混じった声が三人の耳に突き刺さる。
ネクサスの思った通りの相手だった。
赤き死の魔人…ダークファウストだ。
「ファウスト…!!」
以前にファウストに襲われたゼロと、ネクサスがファウストを睨む。
「思った通りだったな。いずれ、貴様もまたここに現れると思っていた。では…今度は私の闇の中にご招待
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