結集-コンセントレイション- part1/発進せよ!ウルトラホーク3号
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に恭順して命を永らえさせようというのでしょう?」
「姫殿下!さすがに口が過ぎますぞ…」
マザリーニがたしなめた。アンリエッタの言っていることは何も間違っていない。でも、この重臣たちの中に彼女の言葉に屈辱や危機感を感じ、逆に謀略を持って彼女に仕返ししようと考える無粋な輩がいないとも限らない。政争とはそういうことがある場合もあるのだ。
「ならばあなたたちはここで会議を続けなさい!」
しかし、今のアンリエッタにはそんなことは関係なかった。
「ひ、姫様!」
言い捨てると、アンリエッタは会議室からただ一人飛び出し、マザリーニの引き留めを無視して城の外へと向かう。ちょうど城の入り口に、馬車に繋がれた角を生やした白い馬…よくファンタジー小説に登場する一角獣ユニコーンにまたがり、彼女は杖を掲げて高らかに宣言した。
「近衛、参りなさい!これより全軍の指揮は私が執ります!各連隊を集めなさい!今こそ、今度は私たち自らの手でこの大地を、民を守るのです!」
彼女の気高い宣言と眼差しが、皆の目つきを変えた。
マザリーニも、姫を止めることを止めた。彼は命を惜しんだわけではなく、彼なりに国を憂い、民を思ってアルビオンに立ち向かうことを拒否していたが、今更外交も減ったくれもないことに気づく。彼もまた馬を引っ張ってアンリエッタに続く決意を固めた。それに続いて、たくさんの重臣や、再編中の魔法衛士隊が続いて行く。
「す、枢機卿…特使を派遣してアルビオンと休戦を…ぶ!?」
しかし、皆がやる気になっている中、戦いに怖気ついて空気を読まず保身を謀る高級貴族の一人がマザリーニに耳打ちしたが、マザリーニは自分の帽子をその貴族にたたきつけた。
「姫殿下を一人で行かせてはならん!末代までの恥となるぞ!」
こうして、アンリエッタの指揮の元、トリステインの王軍も出陣した。
―――ウェールズ様、どうか私にルイズたちを…この国の民たちを守るための力を!!
「なんてことだ…」
格納庫から景色を見たコルベールは、悲痛な表情を浮かべて落胆した。よほど戦場の景色を見たくなかったのだろう。その分、怪獣などという人外を使ってまであんなにまで非道な真似をやっているレコンキスタのやり方に怒りを覚える。
「なんだよこれ…」
怪獣を使って町を破壊するなんて…これじゃまるで、地球を侵略し続けてきた卑劣な宇宙人たちと何も変わらないじゃないか!!コクピットからタルブが荒らされていく様を見ていたサイトは顔を歪めた。
『やっぱりそうだ。あんなの、ハルケギニアどころか地球でも作れっこない。この世界を脅かそうとしている宇宙人がレコンキスタに紛れていたに違いねえ!あのワルドだって、オーバーテクノロジーとしか思えねえものを使ってたしな!』
サイトの目を通して、レコンキスタの艦隊や怪獣たちがタル
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