暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
結集-コンセントレイション- part1/発進せよ!ウルトラホーク3号
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も相手なら、しょっぱなから俺が出るべきじゃないか?その方が被害が…』
そう言われると、そうした方が最善とも思えた。でも、サイトは異を唱えた。
『ダメだ。お前の力にばっか頼ってばっかじゃ、きっと俺はだらけちまう。
俺たち地球人が精一杯頑張ったからこそ、これまでのウルトラマンたちは地球を守ってきたんだ。その前に、俺がその力におぼれちゃったら守られてる意味がなくなるよ。
それに、テクターギアがまだ外れてないだろ?その状態で怪獣や、宇宙人の円盤みたいになったレキシントン号ってのを相手にできるのか?』
『…う…言われてみれば…』
未だ、テクターギアはサイトの左手首に撒きついていた。これは訓練用や防御用としては役に立つであろうが、今のサイトとゼロにとって、本来の実力を発揮させてくれない足かせでもあった。実は特訓の際、レオにテクターギアの解除を求めたのだが、なんとあのテクターギアはレオでも外せなかったことが判明し、その時のゼロの落胆ぶりは言葉にできなかった。
『きっとフルハシさんも、生きていたら同じことを言う気がするよ。「地球は我々人類、自らの手で守り抜かなくてはならない」って、若かった頃同じように、キリヤマ隊長に言われてたって言ってたしさ』
受け売りだが、サイトはウルトラマンとしてではなく、それ以前にただ一人の人間としてできることを成し遂げられるようになりたかった。それに、かのGUYSがそうしてきたように、自分もまず努力することを怠ってはならない。そうしなければ、これまでウルトラマンたちが地球人を守ってきた意味がなくなってしまう。
『俺が精一杯頑張って、もしやばくなったら、その時は…な?』
少しでも、変身した後の負担を減らす、もしくは変身しなくても敵に勝利し皆を守る。サイトが変身をせずホーク3号を頼った理由だった。
『…わかった。やばくなったらだな』
そう言うと、ゼロはサイトの意識の中へ引っ込んでいった。
ゼロとこうして会話できるようになったこと…。以前までの自分たちにはなかった。これまでとは何かが違う。きっとそれはいい意味で、だ。強い自信に満ちていく。それに呼応として、ハンドルを握った途端に、ガンダールヴのルーンが強い輝きを放つ。
(わかるぞ。エンジンの指導方法、飛ばし方…鮮明な情報として流れ込んで切る!)
不安がなかったわけじゃない。でも、いつかウェールズが言った。守るべきものが恐怖を和らげてくれる、と。不安でいっぱいだ。でも、平民も伝説の使い魔でも、違う世界であろうとウルトラマンであろうと、そんなことは関係ない!皆を守りたい、ただそれだけだ。たとえ無茶だとしても…。
「可能性はゼロじゃないんだ!」
サイトはレバーをいくつも倒し、ハンドルを握る。
「ウルトラホーク3号、発進!!」
彼が最後に発進レバーを倒した途端、エンジンが起動
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