暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
結集-コンセントレイション- part1/発進せよ!ウルトラホーク3号
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、タバサ、ギーシュ…俺とかかわった皆を守りたいんだ」
シエスタの手を、自分の手からゆっくりと離し、サイトはルイズとシエスタにまっすぐな視線を向けて言った。
「だったら、私たちも一緒に戦うわ!」
そこへ飛び出してきたのは、キュルケとタバサ、ギーシュだった。
「元々違う世界から来たって言うサイトが、僕たちのために戦ってくれるっていうんじゃないか。なのに指を咥えて待っているなんてグラモン家の名が廃る!」
「…みんなが心配」
三人も戦う意思を見せていた。サイトは彼らの気持ちに心強さを痛感したが、同じようにコクピットに乗り込んできたコルベールが反対した。
「それはだめだ!教師として生徒を戦場に送るなど許可できない!」
「ミスタ・コルベール、何を臆病風に吹かれているのですか!」
キュルケがコルベールに反論を入れる。ギーシュも「逃げるなど貴族の恥です!」と言い返す。ルイズも皆に同調し、自身も戦場に出ようと名乗り出た。
「私は確かに魔法が得意じゃありません。でも、この国のためならどんなことだってできます!敵の軍だって倒して見せます!」
「…つまり、君たちは戦場で人を殺せると言うのかね?」
う…と、タバサ以外の三人は息を詰まらせた。
「見たまえ、あのレコンキスタがしたがえる艦隊を」
コルベールは格納庫の外の景色の、レコンキスタの艦隊の甲板の上を指さした。
「あの艦隊には敵兵が…つまり君たちと同じ人間が乗っているのだ。君たちは彼らを…人間を手にかけることができるというのか?
国のため、王のため、どんな言葉で飾っても、結局は人殺しだ!私は生徒にそんな真似をさせたくない…!」
「そ、それは…」
「お願いだ。どうか戦場に行くなどと思わないでおくれ!」
鬼気迫るような、絶対にやめてほしいと懇願するコルベール。自分の教え子が人殺しをする様を喜べるなど、相当の軍国主義か洗脳でもされない限り、いないと考えるべきだ。
サイトはなんとなく、コルベールの表情を見て理解した。この人は、もしかしたら何かあった身だったのではないかと。自分が数年前、メビウスが地球防衛に当たっていた時期に両親を亡くしたように。
「…先生、俺も…お気持ちはわかります。俺だって…戦争なんか嫌だ。行きたくもねえ。……でも、少なくとも俺はいかないといけない」
当時のことを思い出しながら、サイトもコルベールに一理ある見解を示したが、直後にそれでもいくと意思表示した。
「なぜ!?」
「先生、考えてみてください!このまま手をこまねいてたら…この村だけじゃない!トリステインはあいつらに破壊されてしまうんですよ!それこそどうなんですか!?自分の国が壊されているのに、あなたは黙って見ていろだなんて!!
あなたの愛する生徒もいつかは、あいつらの餌食になることになるんですよ!」
「………!!」

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