マクロスF
0782話
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お兄ちゃん……」
オズマの言葉にランカが心配そうにそう告げるが、今のは何かおかしくなかったか? 微妙な違和感があるというか。
そんな俺の様子に気がついたのだろう。オズマが溜息を吐いてから再び口を開く。
「どうやらあのブレラって奴はランカの実の兄だったらしくてな。それすらもギャラクシー船団の奴等に洗脳されて思い出せなくさせられていたらしい」
「……なるほどな。ちなみに、今回の件を企んだだろうギャラクシー船団の方はどうなったんだ?」
俺が消滅させたのは、あくまでもバトル・ギャラクシーだ。バトル・フロンティアがフロンティア船団を守っていたように、バトル・ギャラクシーの他にきちんとギャラクシー船団がある筈だ。
だが、オズマはそんな俺の言葉に黙って首を振る。ジェフリーも先程の目をキラッキラさせていたのが嘘のように目を閉じて黙り込んでいた。
「一応地球の新統合政府や新統合軍本部の方には連絡を入れてあるし、バトル・フロンティアの機体が周囲を探索しているが、ギャラクシー船団の行方は一切掴めないらしい」
「なるほどな、雲隠れしたか。けど、現状でそんな真似をしても破滅を少し先延ばしにするだけだろうに。奴等が求めて止まなかったバジュラは既にいないし」
「ああ。だが、だからこそ奴等がどんな手段を打ってくるかは不明だ」
「カイトスとダルフィムは?」
「そちらも現在新統合軍が事情聴取中だよ。グレイス・オコナーやレオン・三島がフロンティア船団から逃げ出す時にシャトルを提供した件もあって、相当に絞っているらしい。事実、今回の戦いでバトル・ギャラクシーという象徴が文字通りの意味で消滅した映像を見せられてボロを出した奴もいる」
「……だろうな」
さすがに戦艦2隻分もの乗員がいれば、その中にはギャラクシー船団の手の者がいるのは当然か。いやまぁ、グレイス達がシャトルを奪っていった時点で予想されてしかるべき内容ではあったがな。
「そうなると、ギャラクシー船団の奴等は本気でもうどうしようも無いんじゃないか?」
「ああ。……ただ、それだけに妙な風に暴発する可能性も否定出来ない。マクロス・ギャラクシーのスポンサーでもあるゼネラル・ギャラクシー社も捜査をうけているらしいしな」
「……そうか」
個人的にはマクロスプラスに出てくるYF-21やその正式採用機のVF-22は好みの機体だ。VF-27にもゼネラル・ギャラクシー社が関係している以上、その系譜が引き継がれてはいるしな。
俺としてはゼネラル・ギャラクシー社の方はあくまでもスポンサーであり、傷がなるべく深くならないように祈るだけしか出来ないけどな。
……いっそ、このマクロス世界で利益を確保して企業買収でも仕掛けるか? そんな風に一瞬思ったが、現在シャドウミラーのパートナー企業とし
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