マクロスF
0782話
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.A.Iとか言いましたか。そちらとの交渉を優先させるように手配しましょう」
「そんなにあっさりと……僕がこうして聞くのもなんですが、いいんですか?」
幾ら自分の要望ではあっても、エザリアがあっさりと自分達の会社と優先的に交渉すると告げたのが信じられなかったのだろう。どこか自信なさげに尋ねる。
だが、それに対するエザリアは口元に笑みを浮かべつつ頷くというものだった。
「貴方達の会社に問題があるのならアクセルから前もって何かあったでしょうし、それが無いという以上は大きな問題が無いと判断しました。……ただし、取引先である私達を裏切るような真似をした場合は、こちらとしても相応の対処をせざるを得なくなる、というのを承知して下さい」
「……はい」
相応の対処という言葉で何が脳裏を過ぎったのかは、想像するに難しくない。何しろシェリルの歌があったとは言っても、シャドウミラーだけで地上に現れたバジュラと互角に渡り合い、しかも戦線を押し上げていたのだ。戦闘の詳しいところまでは分からなくても、爆発を含む戦闘光が移動していく様子はここからでも見て取れただろう。そして何よりもニーズヘッグ。マクロス・クォーターの4倍程もあるバトル・ギャラクシーを、文字通りの意味で消滅させた攻撃を見ては敵対する気は到底起きないだろう。
もっとも、それはあくまでもあの戦闘を見ていた者に限定しての話だ。人伝に聞いた程度の奴に限っていらない火遊びをしたがるのだ。特に上層部にはそのような者が少なからずいるだろう。
まぁ、フロンティア船団の場合はそんな真似はしないと思うが、新統合政府や新統合軍の本部辺りがどう出るかは……そしてその結果がどうなるのかは、このマクロス世界の者達が自ら選ぶだろう。
個人的にはこの世界は好きだし、シェリルの出身世界だという関係もあって最悪の選択はしたくないんだけどな。
「ふむ、そちらはそちらで話が纏まったようで何よりだ。ところでアクセル代表、これはちょっとした好奇心から聞くのだが、もし君たちとの交渉が上手く纏まった場合は私達も他の世界に行くという事は出来るのかね?」
話が一段落したと判断したのだろう。ジェフリーが交渉の様子を見守っていた俺へとそう尋ねてくる。
その目に強い好奇心が浮かんでいるのは俺の気のせいでは無いだろう。
けど、ジェフリーが異世界にそこまで強い興味を持つというのはちょっと予想外だったな。
「まぁ、そうだな。一応きちんとした条約を結んだ後にはなるだろうが、ゲートを使用する事は可能だろう」
「では聞きたいのだが、君達が交流を持っている世界には海がある世界はあるのかね?」
「……海? いや、普通に惑星にゲートを設置している以上は当然あるが」
「ならば、サーフィンの類も?」
「……まぁ、趣味にしている
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