第四話
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ル(尻尾含む)ほどの小さなドラゴン。
「ド、ドラゴン!?」
流石に俺は驚いた。
「成功だ」
隣りを見るとソラのほうも金に輝く鱗をした小ぶりのドラゴンになっていた。
「ふむ、しかし何だな。そのようなドラゴンは今まで見たことがない。私は新種のドラゴンを作り出してしまったのか。さすがだな」
俺はおそるおそる自身の羽をはためかせる。
ふむ、力いっぱい羽ばたけば恐らく空を飛べるだろう。
そう思って俺はドクターの古屋から外に出た。
「アオ?」
後ろから着いてくるソラ。
「いや、折角だから飛んでみようと思って」
「そっか」
ソラの質問に答えると俺は空を仰ぎ、力いっぱい羽ばたいた。
するとどんどん遠くなって行く地面。
空は魔法で飛ぶことは多々あるけれど、此処まで風と一体になれるように縦横無尽に空を駆ける経験は今までした事が無い。
隣りを見るとソラもその翼を羽ばたかせ追いかけてきたようだ。
「気持ち良い」
「ああ」
ソラの呟きに俺は同意する。
「たまにはドクターも凄い発明をする」
そして俺たちは時間を忘れて空を駆け巡ったのだった。
そして俺たちはそのまま屋敷に帰宅、見つからないように庭に下りるとすぐさま人間に戻ろうと念じる。
すると一瞬で人の形に戻る。
夕食をとり、入浴し、就寝と言う時にそれは起こった。
「はくしょんっ。…ん?」
視線が低い。
なんだ?
俺は辺りを見渡した。
後ろを振り返ってみると其処にはふさふさした尻尾のような物が揺れている。
これはまさか!?
それを見て俺は現状を悟った。
湯冷めしてくしゃみをしたと同時に俺はどうやら猫の姿になったようだ。
「どどどど、ドクターーーーーー!?」
「どうしたのアオ!?」
俺の雄たけびにソラが駆けつけて来た。
「て、猫?また猫になった?」
次の日。
俺たちはドクターの古屋を訪れていた。
「ドクター!?どういう事ですか?」
「はて?」
「昨日の変身薬の事です。あれからまた猫に変身してしまい大変な事になったのですよ!?」
「その事か」
「何でまた変身してしまったんだ?あの薬による変身は一回切りの物だろ?」
「その筈だったのだが…」
「うん?」
「あの薬は双型を与える魔法薬、飲めば何時でも好きな時に飲ん薬の動物になれる代物だったのだが、それは混合せずに服用した場合だ。あの後混同薬を動物に投与したところ元に戻らなくなってしまう固体も現れてしまってな」
「なんだって!?」
「まあ、見たところお主は人間の姿に戻れてるみたい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ