第四話
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こんな感じ。んでルーンは…」
ルーンを教えようとして俺はソラの変化に仰天した。
「ソラ!」
「へ?」
急に俺が大きな声をかけてので驚いた表情を浮かべているソラ。
「その眼」
「目?」
ソラの右目が赤く染まりその瞳に勾玉模様が2つ浮かんでいた。
写輪眼。
失明回避のためにドクターに頼んで移植はしていたが、使い方は教えていない。
それが俺の魔法を良く見ようとする余りに発動してしまったようだ。
「熱っ!」
右目に熱を感じたのか手で覆いしゃがみこんでしまった。
俺は急いでソラに近づき抱きかかえる様にして様子を伺う。
「大丈夫だ、落ち着いて意識を右目から外して」
「う、うん」
すると瞬くうちに勾玉模様が消え、いつもの黒目に戻った。
「平気か?」
「ダイジョウブダケド、イマノハ?」
ソラに問われたので俺は答える。
「ソラの右目、話して無かったけれど、左と色が違うだろう?」
「ウ、ウン」
「実はトロールに襲われた時に右目を潰されて使い物にならなくなってたんだよね」
「エ?」
俺の言葉が意外だったのかキョトンとして理解が追いついていないようだ。
「その時ドクターに頼んで失明しないように眼球を他から移植したんだけど、その移植した目がちょっと特殊で、精神力を込めるとそれに反応してああなってしまうんだ」
「ええ!?ソレッテダイジョウブナノ?」
「大丈夫だ」
そして俺も写輪眼を発現させる。
「ソレッテ」
「そう、これと同じものがソラの右目にも移植されている」
「ソウナンダ」
俺にも移植されている事が解って少し安心したソラ。
「ソレトナンダカサッキのマホウをツカエルキガスル」
そう言って立ち上がりルナを構える。
そしてルーンの詠唱を始めた。
そして。
「フォトンランサー、ファイヤ!」
そして飛んでいくフォトンランサー。
「デキタ!」
そう言ってはしゃぐソラ。
一度俺が見せただけで完璧にマスターしてしまった。
やはりさっきの写輪眼でコピーしていたのだろう。
俺は写輪眼の使い方も教えなければと思いつつ、心の中では。
ヤバイ!
キタコレ!
フェイトたん!
これはマジで光源氏計画を!
などと考えていると。
「アラ?」
そう言って急にふら付きはじめるソラ。
「精神力の使いすぎ」
俺はそう言って崩れ落ちるソラを支えると、支えられて安心したのかソラは気を失ってしまった。
俺は気絶してしまったソラを抱えると屋敷に向って歩き出したのだった。
それから二年の月日がたった。
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