第3話 執事
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こに生えているのか…全く分かりませんがシクラメンと言う花です」
「これの花言葉…は?」
「《切ない私の愛を受けてください》ですね」
「そう…」
「この2本…どうぞお持ちください」
「え、でも…」
「大丈夫です…今のお嬢様は誰よりも優しい…ならこの花達もお触りになれますでしょう」
恐る恐るだがフランはハナミズキとシクラメンを触り胸に抱えるように持つ。
「どうです?」
「触れ…た…壊れ…ないよ?…ありがとう…四季夜」
「えぇ…フランお嬢様…もうすぐ夜が明けます」
「ほんとだ」
「夜明けは見ますか?」
「でも吸血鬼は日が出てると消えちゃうんだよ?」
「いえいえ、こんなこともあろうかと日傘を準備しております」
「じゃあ見る!」
徐々に夜が明け朝日が上る。
「綺麗……」
花を持ち七色の翼を揺らして涙を流しながら朝日を見つめるフランを見て俺は微笑む。
「今のお嬢様はとっても優しくお美しいですよ」
「……四季夜ー!!!」
恥ずかしいかどうかは置いといて弾幕飛ばすこともないだろうに。
「ほら…お嬢様…夕食お食べになってないでしょう?」
「あ…」
「私めがお作りいたしましょう」
「うん!分かった!」
初めて紅魔館の執事になってよかったって思ったかも…。
………………何があった?
みんながみんな勢揃いかよ…。
「フランお嬢様…どうぞ席へ」
レミリア、パチュリー、美鈴、小悪魔、なぜに咲夜…。
「フラン…じ…自分の」
「フラン、座りなさい」
レミリアから言われてフランは座り、俺はその後ろに立つ。
「四季夜、あなたも座りなさい」
「いえ…遠慮しときます」
「座りなさい」
「はあ…」
全員が席に着く。
「さて…妹の誕生日くらい祝ってあげなきゃね」
は?パードゥン?ワンモアプリーズ?
「お嬢様…誕生日なのですか?」
「えぇーっと…今日は…何日?」
「1月28日でございます」
「あ、ほんとだ…でもなんで?」
「細かいことはいいわ…とにかく今日は誕生日を祝いましょう」
その後は普通だった。
レミリアとフランが喋っていて俺は咲夜と美鈴と、パチュリーは黙々と食べながら本を読んでいた。
小悪魔は黙々と料理を食べている。
フラン…楽しそうだな…よかったよかった。
誕生日会は昼まで続きフランの眠い発言で幕を閉じた。
「咲夜…レミリアお嬢様は?」
「お眠りになられましたよ」
俺はフランをお姫様抱っこしながらフランの部屋へと向かっていた。
「今日は楽しそうだったし久しぶりには
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