第3話 執事
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夜は私の専属メイドになってもらう」
「それでは?」
「あなたはフランと私の執事をしなさい」
「わかりました…」
「ではお嬢様…フランお嬢様は屋敷内は自由ってことでよろしいですか?」
「あの子は……………好きになさい」
「了解しました」
とフランの部屋の前に来たんだが…どうしたものか…。
コンコン…
「誰?」
「四季夜でございます」
「何?また遊びに来たの?」
「いいえ…私めがフランお嬢様の専属執事となったので」
「じゃあ…壊してもいいの?」
「いいえ…お嬢様、散歩に行きましょう」
「で…でも!お姉様はここから出てはいけないって!」
「レミリアお嬢様からは許可は取ってあります…今日は存分にお遊びください」
「ほんと!」
「はい、行きますよ」
と言って表に出たはいいけど…。
「何も見えないよ?」
「そうですね…ではこうしましょう」
俺は空へ大きな火の玉を打ち上げそこに停滞させる。
「明るいでしょう?」
「わー!本当だ!ねぇねぇこれは何?」
「これは水仙ですよ」
「水仙?」
「花と言うものです。綺麗でしょう?」
そう言ってフランは水仙を触ろうとするが水仙は粉々になる。
「やっぱり…フランが触ろうとするとみんな壊れちゃう…やっぱり…フランはダメな子だね……」
「そんな事はありません」
そう言って俺はフランの手を握る…断じて!断じて!ロリではないぞ!
「私めは壊れません、こうやってどんどん慣れていけばいいのです」
「こわれ…ないの?」
「はい、レミリアお嬢様はあなたを嫌って地下に幽閉したのではありません」
急に話が変わったからかそれとも別の理由か…フランはビクッと肩を震わせた。
「でも…」
「お嬢様を幽閉する…確かにひどい話です…ですが悲しいのはお嬢様だけではありません…レミリアお嬢様も妹を幽閉するのは相当悲しかったはずです」
「なんでわかるの?」
「お嬢様の話をするときは決まって悲しそうな顔をします」
「そうなの?」
「お嬢様は壊すのは好きではないはずです。もっと言えばみんなと笑って過ごしたい…違いますか?」
「う…ん」
「お嬢様…これを」
「このお花は?」
「ハナミズキにございます。花言葉をご存知ですか?」
「花言葉?」
「人間が放つ言葉のように花にも言葉があります」
「じゃあこれは?」
「ハナミズキは…《私の想いを受け止めて》です」
フランの目からだんだん涙が流れていく。
「お嬢様…これも」
「こ…れは?」
「なぜこんなと
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