第3話 執事
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「またか…最近気絶頻度高いような気がする」
横を見るとちょうど飲み物と食べ物を運んできた妖精メイドが入ってきた。
「はぁ…俺はどれくらい寝てた?」
「えっと…ちょうど1日です」
「そうか…」
窓の外はすでに日が落ちかけていた。
「さてと!執事に戻るかな」
俺は妖精メイドが出て行った後すぐに腹につめるものつめて執事服に着替える。
コツ…コツ…コツ…
「咲夜…もう大丈夫なのか?」
「はい…その…腕は?」
「俺は死なない体質でね。腕は再生したよ」
「そ…そうですか」
「すまなかったな…ま、気にすんな!俺は気にしねぇ!」
「そこは気にしましょうよ…」
「ま、俺はお嬢様のとこでも行ってくる。そろそろ起きる頃だからな」
「はい、ではお嬢様の朝食も準備しなければですね」
「そっちは頼んだ」
はぁ…刀折れちまったな…。
俺は鞘に入れてあった刀を抜いて見つめながら歩いていた。
コンコン…
「入りなさい…」
「失礼します…」
「あなた…昨日なにをしたのか分かってるの?」
「それは承知しております…あれは…お嬢様の妹様ですね?」
「そうよ?そして何故あなたはフランに勝てたの?ただの人間じゃないでしょう?」
「そうですね…私は不死人でございます」
「不老不死という事かしら?」
「はい…ですがあの時は私めの後ろにメイドがおりましたので…守る…それが私めを強くしたのでは?」
「戯言を言うのはおやめなさい」
「はて?戯言とは?」
「あなたの運命は見えない…けどあのメイドの運命は見えた…あの時死ぬはずの運命だったメイドがどうして生きてるのかしら?」
「運命とはなんでございましょう?」
「え?」
「運命とは…はたして決まっているものでしょうか?」
「決まってるわ」
「ならば何故運命を決められているはずの咲夜は生きていたのか…まず運命とは私めの見解では決まっていることではありますまい」
「何を言ってるの?」
「運命は切り開くものではないでしょうか?もともと決まっている運命なんて捻じ曲げられて当然…咲夜があの時死ぬ運命だったのはもしかしたら俺がいなければかもしれない…俺がいたからその死ぬ運命は捻じ曲げられた…という事ではないでしょうか?」
「ならばその運命を現実にしてみましょうか?」
「それは…お嬢様の運命を私めが変える…という事でよろしいでしょうか?」
ピシ…。
お互いの妖力が反発しあって部屋が耐え切れてないね。
「どうしましょう?死なない同士…殺せない殺し合いをいたしますか?」
「…はぁ…もういいわ…その代わり咲
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