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相棒達の物語
相棒達の物語〜火神大我編〜
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とある、休日の昼間

誠凛高校、バスケットボール部は本日監督、相田リコの急用によりお休み…
自主練もいいが、休みを利用してクールダウンも大事だと言われたので、家でダラダラとしていた

日頃、動き回っているせいか体がウズウズしてきた

『バスケしてぇ…』

火神は立ち上がると、バスケットボールを片手に家を出ていった


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ここは、よく行くストリートバスケのコート
昼間だが人は見当たらない

「俺だけか」

火神がポツリと呟いた

しかし、「僕がいますよ」聞き覚えのある声がした


「うおっ!く、黒子!?」

「そんなに驚かなくても…」
黒子テツヤ、火神と同じ誠凛高校バスケットボール部の一人
中学ではバスケの強豪、帝光中学出身で、《幻の6人目(シックスマン)》と呼ばれていた

今では、火神の良き相棒である

「お前もバスケか?」

「はい、2号も一緒です」

そう言って、黒子にそっくりな1匹の犬を火神の前に、ずいっと押し出した

「うぎゃああ!!やめろ!黒子!!!」
火神は犬が苦手である

怯える火神を見て黒子はニンマリと笑った

「悪魔か!お前は!!」

「あはは、ひどいですよ火神君」

「ひどいのはどっちだよ」


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「で、何してたんだ?」

「少し、シュートの練習をしていました」

「ほー、3本くらいやってみてくれ」

「はい」

そう言って、黒子は腰をかがめ脇をしめて、シュートを狙った

シュッ

1本打つも、ボードをかすれてしまった

「あ…」

「んー…もう少しかがめてみたらどうだ?」
残念そうにしていた黒子に火神がアドバイスをする

「分かりました」
火神に言われたとおりにしてみると、今度はゴールのリングに当たった

「もうちょい、上を狙え黒子」

「はい!」


シュッ


今度は、綺麗なアーチを描いてシュートがきまった

「!!き、きまりました、火神君」黒子は嬉しそうに火神の方を振り返った

「やったなー!黒子」

「シュートがきまるとやはり、嬉しいですね」

「だろ?」子供のような笑顔で答える


「でも…」
急に黒子が黙る

「どうした」

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「僕は、影です」

「…」

「君を強くし、キセキの世代を倒す。そのためには影としての、僕の強さをもっと引き出さな
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