第二幕その九
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「自分からはしないれどね」
「やっぱり旅行がですね」
「私のスポーツね」
「そうなるんですね」
「テニスもしないのよ」
自分からはとです、ドロシーは今度は野球のグラウンドの向かい側にあるテニスコートを観ました。そこでも学生さん達が楽しくプレイしています。
「自分からはね」
「そうなんですね」
「一つの場所で身体を動かすより」
それよりもというのです。
「あちこち旅をする方がね」
「ドロシーさんはお好きなんですね」
「そうなの、景色を見回ったり不思議なことを体験することが」
「そうですか」
「どの旅が一番よかったかっていうと」
そう考えるとでした。
「私もね」
「これといってですね」
「言えないわ、どの旅も最高に面白かったから」
「だからですか」
「ええ、言えないわ」
「そうなんですね、じゃあ」
「ええ、あそこね」
追わしているうちにでした、一行はサッカーグラウンドに着きました。グラウンドは広くて立派なゴールもあります。
しかしです、そのグラウンドにはでした。
誰もいません、それでカルロスはやっぱりとなりながらもそれでも残念がるお顔になってそのうえで言いました。
「ブラジルとはどうしても違うね」
「うん、そうね」
そうだとです、恵梨香がカルロスに答えました。
「オズの国でもサッカーは」
「あまりしないのね」
「そうみたいだね」
「皆野球や他のものをするのね」
「バスケやテニスを」
「どうしたものかしら」
「とはいってもね」
そう言ってもとです、カルロスは誰もいないそのグラウンドを観ながらそのうえでなのでした。
皆にです、こう言いました。
「スポーツは好き嫌いだから」
「だからなのね」
「うん、またしてくれる人が出て来るとね」
「その時はよね」
「そう、このグラウンドも賑やかになるから」
だからだというのです。
「その時が来ることを願うよ」
「じゃあ僕はね」
カルロスはといいますと。
「とりあえずグラウンドの石拾いをしようかな」
「それがいいかも知れないわね」
ナターシャもグラウンドを観ながら言うのでした。
「ちょっと石が多いわよ」
「石が多いグラウンドはよくないよ」
このことはサッカーだけではありません。
「だからね」
「ここはなのね」
「うん、皆でね」
「石を拾って」
「そうして綺麗にしよう」
「それではね」
こうしてでした、皆でなのでした。
グラウンドの石を拾うのでした、そうして皆で拾っているとです。
トトがドロシーのとろろに来てです、こう言いました。
「ここにいたんだ」
「あらトト、戻ってきたの」
「うん、あちこち駆け回って気持ちよく運動出来たからね」
「満足したのね」
「それでドロシー
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ