第05話 オルタネイティヴ3
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火星の画像では火星のハイブから移動するBETAの動線が時系列に早回しで表示されていた。これはBETAがユーラシア全体に広がる事を物語っていた。
これは一国の問題で済まされる内容でない。
これには総会が紛糾した。
そこに日本帝国の代表が挙手をする。
「どうぞ、日本帝国代表。」
「はい、我が国ではBETAの侵略に危機感を持っています。まずはこの画像を見て下さい。これは戦術核による放射能汚染を表示したものです。今でも中ソ以外にも放射能汚染が広がっています。我が国も早期に戦術核使用禁止を提案し、国連による介入を求めるものであります。
また次の画像を見て下さい。これは多国籍企業のエクリプス社の総合技術研究所がシミュレーションした結果です。このまま状態だと2000年には、ユーラシア大陸の全土がBETAに侵略されます。
我が国はこのシミュレーションデータを元にして、伊豆諸島及び小笠原諸島にエクリプス社によるギガフロート建設を許可しました。
BETAに対する抜本的戦略の見直しを要求します。」
この後の総会は割れに割れた。
Sideout
結局、核使用禁止と国連軍の介入、ソビエト連邦への査察を条件にオルタネイティヴ3の発動が行われることになった。但しオルタネイティヴ3の研究施設を小笠原諸島のギガフロートの一部に移設することが決まった。
これは全て光輝がエクリプス社を通じてリークした情報やロビー活動の成果であった。
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