暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-A束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「ええええええええええええええええええッッ!!??」

もうこれ以上驚くことなんてないって思っていたけど、そんなことなかった。わたしの大声にビックリしちゃってるアインハルトさんとリニスさん。まずアインハルトさんが「ヴィヴィオさんのお知り合いですか?」って訊いてきたから「はいっ、そうです!」すぐにそう答える。トーマ・アヴェニール。スバルさんの弟のような男の子で、直接の面識はないけど、スバルさんと一緒に居た時に何度か通信でお話しした事がある。

「――トーマまで飛ばされて来ちゃってたなんて。捜してあげないと。トーマ、大した魔法も使えないから困ってる・・・」

「え? トーマさん、結構な実力のお持ちかと思いますよ。見知らぬ技術でしたが、融合騎のリリィさんという御嬢さんも居ましたし」

「へ?」

「え?」

リニスさんと小首を傾げ合う。待って。トーマに融合騎? それにリリィさんって人も知らない。しかもフェイトママ達の魔法の師匠でもあるリニスさんに、結構な実力を持ってる、なんて高評価を受ける? わたしの知ってるトーマとは随分と違うような気が・・・。うんうん唸っていると、「あの、そのトーマさんは、どの時代からやって来たか、などお話ししませんでしたか?」ってアインハルトさんがリニスさんに訊いた。

「詳しい時代は聞きませんでしたけど、フェイトが25歳の頃の時代のようでした」

「25歳? わたしの知ってるフェイトママは、23歳です」

ということは、わたしとアインハルトさんの時代から最低2年後の未来からトーマが飛ばされて来ちゃったってことになる。リニスさんのように過去からも来ちゃうんだから別段おかしくはないだろうけど・・・。なんかすごい状況になっちゃってる。

「ヴィヴィオさん。聞き違いかと思いますが、今、フェイトママ、と仰いましたか?」

「え? あ、はい。フェイトママです」

そう素直に隠すこともなく答えたら、リニスさんが百面相して「フェイトに娘ぇぇぇぇぇぇーーーーーーーッ!!」耳がキーンとするほどの大声で叫んだ。くらくらする頭を横に振っていたら、「ヴィヴィオさん、フェイトはそちらの時代では結婚しているのですか!?」って思いっきり詰め寄られた。

「えっと・・・」

「23歳の頃にはすでにヴィヴィオさんほどに大きな娘さんが居るということは・・・!」

「あの・・・」

「ヴィヴィオさん、今おいくつですか!?」

「じゅ、10歳です・・・」

「10歳!!? 10歳の娘を持つ23歳のフェイト!? ということは13歳の頃に生んだとなりますから・・・きゃあああああああ! あのフェイトがそんな幼い歳で誰かと結ばれたと!? いえいえいえいえいえ!! そんな、あの子に限って、そんな不良みたいな!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ