暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-A束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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乱舞させてるリリィ。今にも飛び出して行きそうなリリィの腕を掴んで逃さない。頼むからやめてくれ。未来のフェイトさんとアリシアさんを知っている所為もあって、アリシアさんは兎も角フェイトさんはなんか恐ろしい。

「フェイト、アルフ、次!」

「あ、うん!」「おう!」

フェイトさん達がまたどこへ飛び去って行った。リニスさんを捜しているみたいだ。手伝ってあげたいけど、こればかりは無理だ。俺は「ごめんなさい!」と謝りながらフェイトさん達とは別の方角へと去った。

†††Sideトーマ⇒ヴィヴィオ†††

「くしゅっ」

「大丈夫ですか? ヴィヴィオさん」

「はい、なんとか」

初めての野宿、しかも季節は冬だということもあって、防護服着用でもその寒さには堪えちゃってクシャミが出ちゃった。小さい頃になのはママ達に連れられてきたこともある海鳴臨海公園の中を歩く。もちろん変身を解いた後で。変身してるとどうしても魔力反応が出ちゃうし。魔力反応を軽減させるステルスもあるけど、それをずっと使って魔力消費しすぎても後々苦労するだろうってことで、睡眠時以外ステルス魔法は使わない。

「お腹、空きましたね・・・」

「ですね・・・」

きゅーきゅー、わたしとアインハルトさんのお腹の虫が鳴る。この時代に来てから何も口にしてない。だって過去に干渉しちゃうと、きっと未来で色々と厄介なことになっちゃうかもしれないし。とは言え、「このまま何も食べないと倒れちゃいますぅ」空腹を紛らわすために水を飲んでるけど、水分だけじゃ膨れない。というかお腹がぷよぷよするよ(泣き)。

「とにかく、我慢です。空腹で倒れるより早く帰れる方法を探しましょう。ですがもし・・・限界を超えた場合は・・・」

「なのはママ達に保護を求めましょう。倒れてしまっては元も子もない、ですよね?」

「ええ。倒れて気を失っている間に帰れる手段を失ってしまっては・・・」

「はい。もしそうなったら・・・一生、誰とも関わらずひっそりとわたしとアインハルトさんの2人きりで生きていく事に・・・。アインハルトさんと一緒なら寂しくないですけど、でもやっぱり・・・」

「私もヴィヴィオさんと一緒なら寂しくないですけど、帰りたい、ですよね・・・」

アインハルトさんとずぅーんと肩を落とす。とそんな時「きゃっ?」目の前が急に発光。アインハルトさんと一緒に身構える。光はどうやら転移魔法だったみたいで、わたし達の目の前には1人の女の人が現れていた。

「あら? ここは・・・どこでしょう・・・?」

その人はきょろきょろと辺りを見回して、「あ、ごめんなさい。驚かせちゃいましたよね? 今のはその、イリュージョンです」わたしとアインハルトに気付いて謝ってきた。アインハルトさんはすぐに「い
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