暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-A束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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かもお尻の方からも猫の尻尾が生えた。でもそれがおかしな事にはならないと思うんだけど。けど次の言葉で、何がおかしなことなのかと理解した。リニスさんが「私、一度死んでいるはずなんです」なんて言ったから。

「私は使い魔としての契約を解かれ、その命を終わらせたはずなんです。ですから、どうしてこうやって存在しているのか、そもそもここがどこかなのかも判らない状態で」

「俺たちと同じなのかな、それ。俺とリリィ、どうやら未来からこの時代に飛ばされて来たみたいで」

『もしかしてリニスさん、過去から飛ばされてきたのかもって』

俺とリリィも大概おかしなことを言ってるよな、これ。時間移動とかありえなさすぎて。だけどリニスさんは「ああ、だからさっき未来のフェイトがどうとか」って乗ってきてくれた。俺が「信じてくれるんですか?」って訊くと、リニスさんは「現状把握はまず色々な可能性を取り入れることから始まりますから」って微笑んだ。

「あの、トーマさん達は、25歳のフェイトを知っている風ですけど、それは本当ですか?」

こう言っちゃなんだけど、リニスさんはこの時代じゃ亡くなってる人だ。だから未来のことを教えてもたぶん問題ないはず。それに未来のフェイトさんのことを教えるのはきっと良いことのはず。

『本当ですよ。フェイトさん。管理局の執務官さんなんです♪』

「・・・・執務官!? あの執務官ですか!? フェイトが!?」

「えっと、はい。アルフは使い魔としてはもう引退していますけど、時々職場に来ますよ」

「ということは、トーマさんとリリィさんは・・・」

「まぁそんなところです」

正式な局員じゃないけど、お世話にはなっているから首肯する。リニスさんは「フェイトが管理局の執務官・・・すごいです、フェイト」誇らしげだっていう風に微笑んだ。と、「あら、あらあら?」リニスさんが困惑の声を上げると同時、「『リニスさん!?』」の体が消えていくのが判った。
どうにかして止める前に、俺たちの目の前からリニスさんが消えた。訳が解らず呆然としていると、“銀十字”から魔力反応の接近を知らせる警告が入った。今度こそ管理局の誰かだって直感が働いた俺は急降下。森の中へ隠れてリアクトを解く。変身してると確実に反応を捉えられる。

「ここにリニスの反応があったって!」

やって来たのはフェイトさんだった。少し遅れて「どこだい!?」俺の知ってる子供サイズじゃなくて、モデルのように背が高くて露出の高い服装を着たアルフ。そのアルフに抱っこされたアリシアさんがやって来た。

「と、トーマ! フェイトさんもアリシアさんもちっちゃ可愛いよぉー? なにあれー♪ ギュッてしたい、ナデナデしたーい?」

すげぇちっちゃいフェイトさんとアリシアさんの可愛い姿にハート
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