暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-A束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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ある“銀十字”から数枚のページが飛び出して、偽者の俺を包囲。そしてページ表面から発射したエネルギー弾で攻撃。偽者はその直撃をまともに受けてよろめいて、前面に展開させていたページを解除した。そのチャンスを見逃す事なく「シルバーハンマー!!」ディバイダー先端から砲撃を零距離発射。

「どうだ!!」

『・・・偽者の撃破を確認!』

「よしっ。俺たちドライバーとリアクター、誇張抜きの一心同体! 偽者なんかに負けない!」

『うんっ!』

偽者の俺はスゥちゃん達と行動を一緒にしない所為か成長できていないみたいで、戦闘パターンが直線的で見切り易かった。とにかく「あの、大丈夫ですか? なんかすいみません、俺の偽者がご迷惑を」って、襲われていた女の人に深々と頭を下げる。

「あ、いえ。助けてくださってありがとうございました。いきなり襲われてしまって困っていたんです。魔法効果も効きづらくて。どういう原理なんでしょう? AMFでしょうか?」

俺たちディバイダー使いは、魔導殺しなんていう力を持っている。相手の魔法攻撃を無効化したり出来るから、俺たちの時代じゃ恐れられてる。それを悪用してるフッケバインとかも居るし。たぶんこの時代で、魔導殺しに対してAEC武装無しで真っ向から戦えるのは、魔術っていう特別な魔法を使うルシルさんくらいだろうな。生まれつき使えるって教えてくれたし。

「あ、あー、その企業秘密ということでその・・・」

『ごめんなさい』

ディバイダーとかフッケバインとかティー・シーとか、未来に関わることは喋れないからそう誤魔化すしかない。すると「あ、いえいえ。あ、初対面なあなた達に訊ねるのもどうかと思いますが、1つお聞きしたい事があるのですが」代わりに別のことを訊かれた。
俺とリリィのことを知らないみたいだから、たぶん管理局とは関係ない。もしかして俺たちみたいにこの時代に飛ばされてきたのかも。だったら来る限り力になってあげないと。スゥちゃんに顔向け出来ない。

「はいっ。俺で答えられることなら!」

「ありがとうございます。あ、私、リニスとお申します」

綺麗な一礼をしたリニスさん。うん、知らない名前だ。すでに過去の八神司令に名乗ってしまっていることもあって「俺、トーマっていいます」『私はリリィです』ファーストネームだけだけど自己紹介。

「トーマさんとリリィさん。あの、迷子の女の子を捜しているんです。これくらいの背で、金色の長い髪を、こう・・・頭の両サイドで結っていて・・・」

リニスさんが手振りでその女の子の身体的特徴を教えてくれた。身長は6、7歳くらい。続けてリニスさんは「その子の側にはいつも、このくらいの女の子で、額に赤い宝石があって、オレンジ色の毛並みをした狼の耳と尻尾を持った使い魔が一緒で・・・
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