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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第450話】
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いって! 子供じゃないんだし!」
「ワハハハハッ、まだ俺から見たらお前なんかガキだって! うりうりうり〜っ」
「ぷっ! な、何で脇をくすぐ――は、クッ……くはははっ!」
流れる様な一連の動き、脇から横っ腹へと擽る親父の手つきに、堪らず笑いを堪える事が出来ずに玄関で笑い転げる俺。
目尻に涙が浮かぶ俺を見て、親父も楽しそうに擽り続けてくる。
何とか逃れようとするも、力が抜けてされるがまま擽られ、笑い死にしそうになったその時――スパーンッ!という心地好い音が鳴り響いた。
「お父さんっ! 何お兄ちゃんと遊んでるの!? ほら、最後の資料ファイルみぃちゃんと纏めたから受け取ってよ!」
「ぉぅ……。 てか、親の頭をハリセンで叩くなよな、美冬――」
「遊んでるお父さんが悪いんじゃないッ! ……もぅ、お兄ちゃん大丈夫?」
擽り地獄から解放された俺は、息も絶え絶えに美冬を見上げる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……。 な、何とか大丈夫だ」
「……ちょっと休んだ方がいいよ、只でさえ慣れない撮影もあったんだし。 良いよね、お父さん?」
「え? で、でもヒルトには荷物を車に運ぶ手伝――」
「い・い・よ・ね?」
ニコッと微笑む美冬、だが謎のプレッシャーを放っていて親父も逆らおうとはせず。
「わ、わかった。 ――んじゃ、車取ってくるから皆は大人しくしてろよ。 あ、後未来ちゃん、もし何か学園に持っていくものあれば一緒に持っていくぜ?」
「ふぇっ? え、えっと……んと……」
いきなり未来に話が飛び、未来は驚きつつも何か無いかと考えるのだが、特に持っていくものが無かったのか顔を横に振って。
「ううん、今は持っていくもの特に無いので大丈夫です」
「そっか。 んじゃ、そんなに時間は掛からないから待ってろよー。 んで、行ってきまーす」
言いながら立ち上がると靴を履いてそのまま玄関から出ていく親父、一瞬の静寂が包まれるがそれを破ったのは美冬だった。
「んじゃ、お兄ちゃん。 部屋で休憩しよっ? みぃちゃんもね?」
「そうだね。 ――ヒルト、もし学園に何か持っていくものがあるなら、私と美冬ちゃんの二人でヒルトの部屋から鞄に詰めるけど――何かあるかな?」
玄関先で座り込む俺に、屈んで顔を覗き込む様に見つめる未来。
瞳に吸い込まれそうになる――だが、ここで吸い込まれると、確実に美冬に睨まれるので軽く咳払いだけをする。
「こほん。 ――特に無いかな、漫画とか持っていっても見る時間少ないしな」
「そっか。 ……じゃあ部屋でお父さんが来るまで、皆で待ってよう?」
「うん。 ――あ、でも私、ちょっと
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