マクロスF
0781話
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で決めるのは色々と不味いだろう。承知した』
そう告げ、今度こそ本当に通信が途切れた。
「イザーク、聞いていたな。格納庫に案内するからついてこい」
『分かった。……それにしてもアクセルの新しい恋人のシェリルというのはどのような女なのだ? 今の人物との会話を聞いた限りでは、随分と大物のような印象を受けるが』
「そうだな、立場的に言えばラクスをよりパワーアップさせた感じか? ああ、ただしパワーアップと言っても権力者云々じゃ無くて歌手としての面だな」
ニーズヘッグをマクロス・クォーターの格納庫に向けて移動しながら説明をすると、イザークの表情が驚きに見開かれて俺の方へと向けられる。
ああ、そう言えばイザークはラクスのファンだったか? エザリアも元プラント最高評議会議員として思うところがあるのか、黙って説明を聞いていた。
「ただし、その規模は大違いだな。プラントでのみ歌姫として有名だったラクスと違って、シェリルは文字通りの意味で銀河を制すると言ってもいい知名度を誇っている。銀河に暮らしていてシェリルの歌を聴かない日は無いと言われるくらいにな」
『……また、随分と大物を恋人にしたのね。アクセルの節操の無さにはさすがに呆れるわ』
イザークに代わり、エザリアが呆れたように呟く。
いや、その辺に関しては確かに俺もこれ以上何を言える立場じゃないのは理解してるから、それに関しては何も言えないけどな。
『けど、恋愛に関して積極的なのは羨ましいわ。イザークも、もう少し女の子に興味を持って欲しいんだけど……』
『は、母上!?』
突然とも言えるその暴露に、反射的に叫ぶイザーク。
だが、そうか。イザークは相変わらず女っ気無しか。となると、オウカが俺に言っていた件では違うのか。イザークがオウカの相手としては本命だったんだがな。
そんな風に考えている間にもマクロス・クォーターの格納庫の入り口が見えてくる。
「イザーク、あそこだ。俺の後についてきてくれ。準備はいいな?」
『あ、ああ。問題無い』
俺の言葉に対して戻ってきた返事に安堵の色が混ざっていたのは俺の気のせいでは無いだろう。やはり自分の親に異性関係を干渉されるのは、幾らマザコンのイザークでも嬉しくないと見える。
……まさか、理想の女がエザリアだとか本気で思ってないだろうな? いやまぁ、確かにエザリアがそう思われてもしょうがない程の魅力を持っているのは事実だが。
微妙にイザークの将来を心配になりながらも、マクロス・クォーターの格納庫へとニーズヘッグを入れていく。
基本的にはファイターで出入りする事が多いので、ニーズヘッグはともかくヒュッケバインMk-Vはどうかと思ったが……よく考えてみれば、バトロイドのVF-25とそう大した差は無いんだよな。
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