第三話
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ろう。
住んでいた所はオラン領の直轄地だが。
普通に考えたら平民と言う事になるだろうが、ソラも転生者。
俺と同じで転生テンプレの様に貴族の血縁なのだろうか?
魔法は血で使う物だからねぇ。
と言うか、貴族と平民の子供は魔法の素質は遺伝するのだろうか?
遺伝するとしたら普通に考えて有史6000を超えるハルケギニア。
市井に紛れた貴族や妾の子供なんかの子孫とか大勢いそう。
ならば平民でも多数の人が魔法を使えるんじゃないか?
まあ、考えても仕方ないか。
後で機会があったらドクターにでも聞いてみるか。
それに翌々考えてみればソラフィアのフルネームはソラフィア・メルセデス。
家名が着いていると言う事は貴族かもしくはそれに連なる者なのでは?
『解らないけれど、今度練習してみる?』
『うん』
と、元気の良い返事が返ってきた。
しばらく飛んでいるとようやく屋敷が見えてきた。
『あれがアオの家?』
『そうだね』
『大きい…』
『そりゃこのオラン伯爵領の領主の屋敷だからね』
『ふうん。アオって王子様?』
王子って…ま現実世界ではまだ小学生低学年、しかもほぼ入院生活だったと聞いている。
精神年齢は実年齢相応なのだろう。
屋敷に着いた俺とソラは地面に降りると、未だ使用人総出で修復している門をくぐった。
「坊ちゃま、お帰りなさいませ」
俺に気づいたセバさんがあいさつをしてきた。
「ただいま」
「そちらのお嬢様は?」
俺の袖を掴んで背中に隠れるようにして縮こまるソラを見つけ問いただしてきた。
「この子はソラフィア。今日から此処で暮らすから。世話をしてあげて」
「…かしこまりました」
『ソラ、今日から此処が君の家だ。解らない事があったらメイド…俺に聞いてくれれば良いから』
『…うん』
先ずは言葉を覚えない事にはこの先どうしようもない。
『言葉は俺が教えてあげるから』
『本当!?』
『本当』
それから俺たちは屋敷に入り、ソラの部屋を用意させ、風呂に入り、疲れを癒した。
ソラは風呂を心底嬉しそうに入っていたのが印象的だ。
え?何でそんな事が解るかって?
俺の側を離れたがらないソラが離してくれず一緒に入浴したからですよ?
俺自身もまだこの世界では7歳。十分許されるのです。
まあ、何で入浴が喜ばれたかと言えば、この世界には貴族の屋敷くらいしかお風呂が無いから。
今まで見よう見まねでサウナで汗を流していたそうな。
だから湯船につかれるのは本当に嬉しそうだった。
その後、ソラと一緒に食事を取り就寝。
就寝時も
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