第三話
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ここで考えられるのは、俺と同じ転生者かトリッパーと、後は後天的に記憶が混入される憑依か。
まあ、憑依も現実世界に帰れないのだから生まれ変わったのと変わりは無いだろう。
自分を前世の自分と認識するのが遅かっただけで、生まれ変わりと言う説も捨てられない。
原作キャラ憑依はこの範疇ではないだろうが。
『そうか、君は何処に住んでいたの?』
『解らな知らないところにいて、姿もかわっていて。なんか小さくなってたし、なぜか一緒に住んでいた女の人と一緒に暮らしていたんだけど、何を言っているのか解らなくて。それで、いきなり家が燃え出したから外に出たら大きな怪物が出てきて、逃げていたら怪物に襲われて、女の人を見つけたから追いかけようとしたら、怪物に殺されちゃった。そして気づいたらここに』
支離滅裂だが、どうやらあの街に女性と一緒に住んでいたのだろう。
考えるにその女性と言うのは母親か?
『そう。君がここに来てどの位?』
『わかんないけど、たぶん一年位』
一年か。
『じゃあ、君が前に住んでいた所は?』
『日本、此処は何処?日本じゃないみたいだけど、テレビも電話も無いし』
総合すると、少女、神咲穹は一年ほど前に憑依か前世覚醒かしたと同時に此方で過ごしてきた時間総てを失ったのだろう。
そのため、いきなり喋れなくなった我が子にどうして良いか解らず、家に閉じ込められていたらしい。
しかし、あの襲撃の時火災に遭い命からがら抜け出したところトロールに襲われ、その直後俺が助けた。
この世界に来る前は7歳の日本人で、先天性の病で病院で養生中だったらしい。
俺自身もどうだか解らないが、こう言った場合のセオリーとして現実世界では既に死亡しているのだろう。
それから俺はこの世界の事を少女に語って聞かせた。
俺も日本から気が付いたらこの世界に生まれ変わっていた事。
此処は別の世界で日本なんて何処にも無いと。
余りの出来事になかなか受け入れられなかったが、何とか自分の現状を理解してくれたようだ。
『じゃあ私は生まれ変わったっていうの!?』
『ああ』
『もう、パパとママに会えないの?』
『ああ』
一応このままいけばルイズが日本からサイトを召喚するだろうが、その日本が彼女のいた日本であるとは限らない。
あの世界にゼロ魔なんてライトノベルがある訳も無いのだし。俺のいた日本とは違うのだろう。
パラレルワールドと言う奴だ。
と言うか俺の考えではここは無限に漫画の世界が連なっている世界なのではないか?などと最近考えるようになっていた。
でなければ写輪眼なんて物がゲートを通ってくるわけも無いのだから。
『うぇーーーん、パパー。ママー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ