暁 〜小説投稿サイト〜
エターナルトラベラー
第三話
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
あれから一年後。

俺は7歳になっていた。

そしてついにアレの完成の日を迎えた。

「ふむ。完成だ」

ドクターの古屋を 訪れていた俺の耳に聞こえてきたドクターの言葉。

それは二年間今か今かと待ちに待った言葉だった。

「ドクター!?」

俺はドクターに問い詰める。

「そう急かすな」

そうは言われても俺は期待で胸がドキドキしている。

「ほれ」

と、手渡されたてのは小指の先ほどの大きさの水晶の珠。

それはソルとルナに似た水晶だったが大きさが違った。

ソルとルナは手の平大の大きさだ。

しかしこれは小指の先ほど。

「これは?」

ドクターに質問する。

「待機状態だ」

「へ?」

『分かりませんか?』

金色の水晶が俺に話しかけてきた。

「え?ルナ?」

『はい』

「じゃあ、こっちはソル?」

すると何度か点滅する銀の水晶。

「お主の設計図に描いてあっただろう?これを再現するのは骨が折れたぞ」

なんと!?

「風の精霊の力を借りて、その質量を変化させている。変化そのものはルナ達が出来るから、私が居なくてもその状態から元の杖の状態、更にまたその水晶の状態へと戻せるだろう」

おおお!

さすがドクター。

不可能を可能にするバグキャラ!

「ほれ、待機状態から杖に戻してみろ」

「了解しました」

よし!気合は十分。

いきます!

「ゴールドルナ、シルバーソル。セーーーートアーーープ!」

『へ?え?何ですか?その掛け声は!?』

『スタンバイレディ・セットアップ』

するとシルバーソルの宝石を核に質量が変化する。

そして現れる斧を模した魔法杖。

ぶっちゃけバルディッシュなんだけどね!

おれはソルを握り締め感動に打ち震えていた。

『え?もしかして今のはトランスの命令だったのですか!?』

普通はそうだよね。

というかソル!

君は何ゆえ完璧な対応を!?

教えた事は無かったはずだが……謎だ。

「成功だ」

ドクターも満足そうに呟いた。

「凄い!さすがですドクター!」

「当然だとも」

凄い再現率です。

良い仕事をしてます、ドクター。

「それからソル、ルナとも自身の体で在る杖の形状操作は勿論の事、魔法へのアプローチのラインも一本から二本に増やしてある」

「はい?」

「つまり、ソル、ルナとも二つの魔法を同時行使可能だ。君自身の分も加えれば理論上三つの魔法を行使可能だ」

「マジで!?」

「ウソを吐いてどうする。まあ、今の所これが私の限界と言ったところか。とはいってもこれを抜くのは後1000
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ