第三十四話 彼女達の戦い
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンの姿を想起させる。
大きさも色も纏う気配もまるで違うけれどエイリアはエックスとルインの背中を追い掛けるように懸命に駆けていく。
エイリア「(エックス…ルイン…私、ようやくあなたと一緒に戦えるようになった)」
力を得て、戦う術を身につけた。
まだまだエックスやルインには遠く及ばない力だけれど。
エイリア「(あなた達には及ばないかもしれないけど、あなた達のすぐ傍で戦うことが出来る。エックス…あなたをルインと一緒に支えるために…)」
敵を追い掛けながら、エイリアは胸中で笑う。
イエロー・ブロンテスを停止させ、扉の前に立つと強力なイレギュラー反応を感じ取った。
この先にいるのは、データによれば、アースロック・トリロビッチだ。
非常に高性能な新世代型レプリロイドは宇宙開発に関わる拠点を、強大な権力と共に委任されている。
エイリア「(ここで採掘されるメタルが、ヤコブ計画に必要なのよね…)」
いかに科学が進歩しようと、人は土を離れては生きられない。
連綿と受け継がれていく自然の力をエイリアは畏怖せずにはいられない。
この先に敵が潜んでいる。
エイリアは戦場への扉を開いた。
中に入ると蟲を模したレプリロイドがいる。
土色のアーマーに身を包んだ“三葉虫”型レプリロイドだ。
長い触角と丸みを持った矮躯は、蟲の中でも特に悪感情をもたらす害虫に似ており、エイリアは恐怖よりも嫌悪感を抱く。
蟲は性格の歪みを見事に反映させた瞳をエイリアに向け、不快な声色で言った。
トリロビッチ「あぁー?何だ何だ?てっきりハンター共が攻めてくると思ったが…なんだ女か。イレギュラーハンターも人材不足だな〜!!」
相手が女というだけで見下す器の小さい男だ。
この程度の挑発には乗らない。
ルインならばこの程度の挑発など軽く受け流すだろうから。
エイリア「エイリアよ。エックス達に代わってあなたを倒すわ」
トリロビッチ「はんっ…能無しのイレギュラーハンターに代わってねえ、旧世代のポンコツの癖に、言うことだけは一丁前だよな!!」
地面から黄色い柱が出現する。
エイリアは倒れる柱を間一髪でかわすと、トリロビッチに向けて言い放つ。
エイリア「新世代とかそんなのはどうでもいいわ。私はあなたを止めてみせる!!」
バスターから放たれる通常弾。
トリロビッチのアーマーはそれを容易く防いだ。
トリロビッチ「生意気な〜」
軽侮の笑みをし、トリロビッチは光弾のバウンドブラスターを放った。
壁や柱に当たったそれは直角に軌道を変えて飛び交う。
エイリアは長年の経験で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ