第二章 彼と彼女の事情
第十話 三軍編成
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れにしても、何故私はこのような現代的な装備を持っているのでしょうか。」
横を歩く高橋先生に問いかけると少し何事かを思いだし、先生はそのことを懐かしむような口調で答えてくれた。
「そうですね、妃宮さんは編入という全くのノーデータ状態で受けた振り分け試験を途中退席したために零点になり、Fクラスに混ぜられたという珍しいケースです。召喚獣の装備は、おそらく学園長が罪滅ぼしのつもりにでもしたのではないでしょうか。三年前に似たようなケースが有りましたがその時、彼の召喚獣の装備は大砲でしたから。」
「大砲ですか……」
どういう風にそんな遠距離からでも大量破壊ができる兵器を試召戦争で使うんだろう。
そんなものが近距離で戦でも有効で、クールタイムが零だとかだったらもはやその人一人で戦争集結してしまいそうな上に、その力に対抗する方法が思いつかない。
「とは言え砲弾がフィールド内に存在できる数が制限されていましたので取り囲まれると無防備になってしまうという弱点もあったのですが。ちなみに腕輪の効果は砲弾を通常弾頭から弾種を榴弾や誘導ミサイルに変えるみたいな能力だったかと記憶していますね。」
何故大砲から誘導ミサイルが発射されるのですか……
「……妃宮よ、チートなぞ言って済まぬ。」
秀吉君の申し訳なさそうな表情で謝ってくるのだが、今の話はしょうがないことだと思う。
「気にしたら負けなんですよ、きっと。」
大砲が試召戦争に投入されていたなんて、当時の学園でのクラス間の軍事バランスがとんでもなく傾いていたのでは無いだろうか。
聖書の世界のハルマゲドンだとか北欧神話のラグナロクでも起こすわけでもあるまい。
「因みに彼はバイト先の御夫婦がご病気になられて、お店が開けられなくなったのを助けるために編入試験を受けなかったという剛毅な生徒でしたね。」
ってそいつもFクラスかよ!!
講義
数学
自然数a,b,cがa≦b≦c かつ ac≧a+b+c+2を満たすとき
a+c≧7が成り立つことを示せ。また等号が成り立つとき、a,b,c の値を求めよ。
まず最終的に求める式にbが入っていないことから、bの消去を第一に考えましょう。
a≦b≦c ー@
ac≧a+b+c+2 ーA
としておきましょう。
まずAの式を整理します。
acーa−c≧b+2
(a−1)(cー1)≧b+3
ここでa=1ならば矛盾しますのでa≧2
すなわち、2≦a≦b≦c
ここでa−1=A bー1=B cー1=Cと置きますと
ABCはそれぞれ自然数で、やはりA≦B≦C AC≧B+4
ならばA+C≧5を示せばよいことになります。
ここで相加相乗平均の公式より
A+C≧2(AC)^1/2≧2(B+4)^1/2≧2(5)^1/2 4
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