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バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
第二章 彼と彼女の事情
第十話  三軍編成
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瞬にして戦死させる。
「「嘘だろ!?」」
あっと言う間についてしまった勝負に唖然としているお二方の肩を西村先生がぽんぽんと叩き、いつもの台詞を続ける。
「戦死者は補習だよな」
「待ってくださいよ!そんなのイヤです!!」
「そうですよ西村先生、もう少し待ってください。」
その言葉にどうしたのかと首を傾げる西村先生と、地獄に降りてきた蜘蛛の糸を見つけたような目をしたBクラスの方々。
知っていますか?
蜘蛛の糸の結末を。
「ここに居る方全員連れていって欲しいので。」
西村先生に呼びかけながらさらに一人の召還獣をばっさりと切り捨てていく。
「「まさかの死刑宣告!?」」
今度はBの方々から悲愴感たっぷりの叫びが廊下に響く。

大悪人カンダタは結局再び地獄に落ちていくのです。

そうですよ、残っていらっしゃるBの四人も補習室に行っていただかないといけないんです。だってこのままじゃ吉井君の心は千早さんの一人のものに成ってしまいます!そのためにも
「私は絶対に勝たないといけないんです!!」
「「ぎゃあぁあ!!!」」
断末魔をあげたのはBクラスの方が二人とFクラスの仲間が三人。
「俺はこのことを報告する、おまえ達の犠牲無駄にはしないからな!!」
何とかこちらの三人を切り伏せて逃亡を開始するBクラスの二人。
「待て!先生俺はアイツ等に勝負を挑みます!!」
あの二人、本当に大丈夫なのでしょうか、あとあとすごく恨まれると思いますし……
「敵前逃亡は戦死扱いだからな?」
西村先生に行く手を遮られ、にっこりと微笑みながら言われた余りにも脅迫めいた言葉にこちらに戻ってきて土下座をし始める二人。
「副官どういたしますか?」
「私に任せてください。やあぁ!」
「「DEAD    DEAD  」」
「「そんなあぁ!!」」
「ごめんなさい、助けたいのは山々なのですがそちらの代表はそれを利用して作戦を立てると思うんです。だから私はあなた達を切らないといけないんです。ですから恨むなら根本君を恨んでください。」
「「チクショオ!根本のクソ野郎があぁぁ!!」」
千早さんに頼まれたとおりに言ったのですがこれは何か理由があるのでしょうか?
「姫路さすがだな、あっと言う間に10人も収穫だ。おまえが補習室に来たら歓迎してやるよ。おい、おまえら逃げたらどうなるか分かってんだろうな?」
「「「はいっ!!」」」
お縄についてしまった皆さんが鈴なりに連れて行かれるのを見送る私たち渡り廊下側の部隊。
「副官、追撃しますか?」
「いいえ、私たちの役割は今はここの死守です。勝手な判断は控えましょう。それから司令官と坂本君に打電、戦死味方三名敵七名。それから頼まれていた台詞を言いましたが何か意味があるのか。以上でお願いします。」
「ラジャー!」
千早
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