第二章 彼と彼女の事情
第十話 三軍編成
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のもとに僕は近寄ると、一斉に僕に注目がくる。
あの頃の僕への視線と比べれば、そんなものちくりとも感じはしない。
「皆さん、私たちは・・・・」
僕は本当に彼らと打ち解けることなんて、あるのだろうか。
僕は彼らに指示をてきぱきと出すのであった。
___9;00 BクラスVS Fクラス、試召戦争開戦___
___9:07 渡り廊下 打撃任務部隊α(アルファ)隊_____
「姫路副官、妃宮司令官から打電。β(ブラボー)隊は戦闘開始、奮戦を期待す。以上です。」
「わかりました……ですけどその副官とか司令官っていうのは何なのでしょう…」
「いえ、やはりここは呼び方も徹底的にすべきかと思いまして。」
打電というのは土屋君の作ったモールス信号を使った通信装置での通信のことで、試召戦争において携帯やスマートフォンを使ってはならないという制約から逃げるためのものです。
「分かりました、では司令官に打電の返信。両方の部隊の健闘を祈る。以上です」
「イエッサー」
本当にこのクラスのみなさんは面白い方が多いです。
Bクラスの方達が新校舎側の階段からこちらに向かって走ってきた。全員で8人ぐらいでしょうか。
「布施先生、承認をお願いします。」
「はい、承認します。」
布施先生、ということは化学ですね。
「「召喚!!」」
「「召喚!!」」
司令官さんの作戦説明通り、一対一以上になるよう皆さんには足止めして貰ってから私が叩いていて確実にしとめていく。
「案外多いぞ、お前は本陣に伝令しに行け!」
一人がこちらではなくBクラスに戻っていかれるのは少し不味いかもしれないけれど有効な手が打てそうにありません。
「皆さん、司令官さんの作戦に従いましょう!」
「「応っ!」」
「まずこちらは本陣は旧校舎の屋上に設定していますし、回復試験を受けるための教室は四階の空き教室に確保しています。そのためおそらくBクラスは空き教室と屋上への階段との間を封鎖することを第一作戦とするものと思われます。ですからまずはこの封鎖作戦を挫き、その程度の作戦は通用しないということを示します。」
それにしてもどうしてあんなに緊張もせず、堂々と出来るのでしょう。
吉井君がカッコいいと言っていたから私も取り入れたいのですが……
(いけない、今は集中しないと!)
新校舎側は既にBクラスが占有していると考えられため、渡り廊下という開けた地形で相手の部隊を包囲して一人ずつきっちりしとめる。
そのトドメをさすのが私の役割です。
「姫路さん早くしてください!!」
Fクラスの皆さんの悲痛な助けを求める声が……
「姫路瑞希、行きます!」
「「姫路瑞希 化学 452点」」
得点が表示される前に二人分の召還獣を私の召還獣が薙払い、一
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