第二章 彼と彼女の事情
第十話 三軍編成
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(strike task force)と機動部隊(mobile force)、本陣守備隊(the defense force)の三軍編成でこれを迎撃します。」
そこで一端区切り、皆の様子をうかがうと続きを聞かせろという空気が作られていた。
「本作戦で本陣は旧校舎の屋上に設置するため、本陣守備隊は屋上へつながる唯一の経路である階段とその周辺を守るのが第一の任務です。指揮は代表が取ります。総勢15名がこちらに配属して頂きます。」
「俺が今から呼んだ奴はこっちに来い、遠藤」
「ういっす!」
何かこのクラスって体育会系のノリなんだよね……
「ウチもこっちなんだ。」
「はい、やはり強い方にも居ていただく必要がありますので。」
じゃあまた後でね、そう言い残して島田さんは代表の方に行った。
代表が14人の名前を呼び終えたのを確認してから僕はまた続ける。
「次に打撃任務部隊はFクラスの回復試験の会場としている四階空き教室の守備、そして屋上への階段封鎖を敵が行った場合の逆包囲、余裕があれば敵拠点の一時的制圧など本作戦の要となり総勢25名です。指揮は僭越ながら私が取らせていただき、副将には姫路さん、木下君両名に就いて頂きます。」
「呼ばれた者はワシの所にくるのじゃ、近藤」
どこからあんなに大きな声が出ているのか、僕も少しは稽古を付けて貰おうかな。
「こんなことを聞くのも引けるんですけど吉井君はこっちじゃないんですよね?」
「美波さんとも別なんですから五分五分ですよ?」
「はぅぅ……」
あなた方は本当にとても分かりやすいですよね、そしてお願いですからお弁当は人体に害のないもので作ってくださいね?
仮面の下でそんなことを考えながら、頬に紅のさした彼女を見送る。
「妃宮よ、こっちは終わったぞい。」
秀吉君に頷き再び続ける。
「最後に機動部隊は高い運動能力をお持ちの方々を集め、ヒットアンドアウェイの要領で相手の注意を屋上以外にも向けさせるのが主任務です。総勢10名で、吉井君を隊長として動いてください。」
「残りのみんなはこっちにきて。」
「「ダァーリーン!!」」
「そのネタはもうヤメて!!!」
何しやがったんだろうか、あのバカは……
「割り振りに関しては私と代表殿で考えは致しましたが、ご不満が御座いましたらどうぞご遠慮なくお願いします。」
「「妃宮さんの御意のままに!!」」
「「文句があるならまず俺のところに来いや!!」」
二つ目の発言はどういう意味なのですか?ホントニ日本語ッテムズカシイデスネ。
あぁ頭が割れるように痛い……
「今から各軍に分かれてさらにそれぞれのトップから作戦を聞いてください。なお本作戦は次の対Aクラス戦の練習です、ムッツリーニ君手製の電子機器の扱いも馴れてください。いいですね気を抜かないようにお願いします
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