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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんなものはもう訓練ではなくて決闘だろ
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ようなものが発射され、”それが発射後に方向転換して”オウカに直撃した。
桜花幻影がフルドライブ状態だったのが幸いしたか、そのビームのようなものの威力は放出される桜色のエネルギーによって少しばかり減退したみたいだ。

『偏光制御射撃!?いや、違う!発射後にリアルタイムで追尾する・・・そういう兵装だね!!』
『答える義理は存在しない・・・さて、これで私が』
『まだ!高々シールドエネルギーが200ほど減っただけだもん!』
「ならこの重力衝撃波に耐えられるか!?」

ミチリ、と、空間が押し潰される音が響く。
瞬間、ヴァルシオンの周囲の重力が異常加重されてアリーナの地表が広域にわたって陥没した。
それは最早AICすら遙かに凌駕した紛れもない重力制御技術。
現行ISでは近付くことすら許されない領域だった。

黒い重力場の中心に佇むヴァルシオの目の前には、その重力で地面にたたき落とされたオウカの姿があった。地面からゆっくりと這いだし、未だ闘志を燃やして散華を構える。
だが、仮に刃が届いたところでヴァルシオンは揺るがない。何故ならば訓練の時点で使っていたバリアの突破方法がないからだ。
その名は、歪曲フィールド。空間そのものを歪めて形成する最強の防壁である。
URの意味する「究極」を冠するに相応しい、圧倒的な力。

「それを前にしてまだ立つか。いや、大したものだ」
『・・・・・・ッ、歪曲フィールドだって、万能じゃない!飽和状態に持ち込めば極所結晶化を起こして強度が低下する!そこを突けばいいもんッ!!』

勇ましく吠えるオウカ。未だ本気で勝つつもりなのだ。この子のそういう所は、本当に強いと思う・・・
オウカはいつも元気で、逞しくて、怖いもの知らずで・・・・・・


「そうか。――オウカのパートナーは戦いたくないようだが?」

『・・・!!』
「っ!!」

・・・さっきからここで震えてる弱虫の俺とは大違いだよ。



ああ、正直に言うけど・・・怖いよ。今までだって皆から銃だの剣だの向けられて震えあがるほど怖かった。オウカが護ってくれるという安心があったから、顔に出さず訓練に付き合うことも出来てた。

でも今回は違うよ。攻撃が当たるし、痛いし、次にいつ衝撃が襲うか分からない。
実力で上回る相手だ。しかも、オウカにまかせっきりの俺は何をすることも出来やしない。
IS同士の戦いって、本当はこんなに怖くて辛いものだったんだ。

リューガさんが真剣なのは、どこかで戦いを甘く見積もっていた俺への警告なんだろう。

『・・・・・・・・・ゴエモン』
「この戦いに負けたからと言ってオウカが弱くなるわけではないだろう。敗北から学ぶこともある。別にここで君がリタイアしても誰も責めはしないだろう・・・なにより、桜花幻影
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