例えばこんなものはもう訓練ではなくて決闘だろ
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か分からないそうだ。あの人は一体何と戦う気なんだろうか?そう疑問に思わずにはいられない。一夏は密かにヴァイスに質問した。
(・・・なぁヴァイス、白騎士ならスペックで勝てる?)
『・・・・・・白騎士は、UR規格の型落ち。ゾルダーク博士に”及第点”を貰ったISフレーム・・・束母さんが今、本気で戦闘用を作ればギリギリで届くかも・・・ってレベル』
(衝撃の事実過ぎる!?)
束の師匠ラスボス説、浮上。
= =
試合が始まった。片や緊張で言葉が出ず、片やもう話をするつもりもない男達。
そしてそんな男達のために剣を振るう2機のIS。
残像が残るほどの超スピードで斬り込んだ桜花の”散華”を出迎えたのはルーシィの持つ巨大な剣”ディバインアーム”だった。その瞬間、オウカは自分がこの斬り合いに乗ると間違いなく押し負けることを悟り、ゼロ距離で腕部内蔵のグレネードを惜しげもなく使って離脱した。
爆炎による攻撃および目くらまし、そして行動の制限を狙っていたが、離脱の瞬間にキィン、と甲高い音が鳴り桜花のバリアが切り裂かれる。咄嗟の斬撃であった筈のそれはしかし、きっちり絶対防御を発動させてエネルギーを削っていた。
余りにも鮮やかな太刀筋に、ゴエモンは冷や汗をかく。身体能力や集中力が人間の域を超えつつあるゴエモンの動体視力でさえ、その剣がいつ振るわれたのか認識できなかった。オウカの焦りも伝わってくる。
「良い判断だ。そのままぶつかれば損害はそれで済まなかった。俺の予想ではパワーで押し負けて今の3倍はダメージを受けていただろう」
『操縦者と繋がっていないくせに勘がいい・・・対象の評価を更新』
無表情で淡々と語るリューガさん。正直ターミネーターみたいで怖い。そのリューガさんにつき従うルーシィもこれといって心の乱れは見られない。なのに、その迫力だけが押し寄せる。
「・・・こ、呼吸が止まるかと思った・・・!」
『くうっ・・・ブリュンヒルデと同じ速度で吶喊したのに!?』
全く以て生きた心地がしない。俺はISを動かしてる訳じゃないから尚更だ。
俺は今の今までこの戦いを他人事のように考えていたのかもしれない。だとしたらそれは駄目だ。全然ダメダメだ。今までも練習試合だのは散々付き合ってきたが、リューガさんから感じる気迫が違う。あれは猛禽類か肉食獣の目だ。ケダモノアイズだ。のんびりしてると容赦なく喉を掻っ切られてしまう。
「確かにブリュンヒルデを参考にしただけあって速いな。しかしゴエモン君という荷物のせいで100%ではない。ついでに言えば君が剣を使う以上、あの人を参考にするであろうことは予測が出来ていた。他にも可能性のあるパターン11通り、フェイントから派生するパターンを7通り、先制攻撃を仕掛けずカウンターを狙う
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