『夜出勤』
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付き合ってや!飲んで飲んで!!』
零那の言葉をわざと遮った。
何か意図があって呼んだ?
あらゆる分野の話しをしてくれた。
その殆どは難しくて、馬鹿な零那には解らんかった。
それでも、説明が上手な話し方のおかげで、零那自身が賢くなれたような錯覚に陥った。
経験や知識、惜しみなく話してくれた。
こんな人、滅多に居らんやろなぁって思った。
でも、この人の目的は、零那の過去を、人生を...知る事だった。
『初めて逢った瞬間、この子の笑顔の下には闇が渦巻いてるって感じた。暗い子とか、そぉゆんじゃなくて。ただ、俺には何となく伝わった。心の叫び的な何かが。其れが何なんか知りたかった。俺が役に立ちたかった。』
まさか初めて逢った日に見抜かれてたとは考えもせなんだ。
それに、零那は誰かに役に立ちたいとか思われるほどの人間や無い。
何とも言い難い心境だった。
嬉しくないワケじゃない。
すごく有り難い想いやなって感じたのは事実。
ただ、嬉しいけど怖かった。
零那なんかの為に15時間...
大金払えるこの人が...
ウリ時代の何十万とは比べもんにならん。
重みが違い過ぎる。
この人は零那みたいな奴と関わったらあかんタイプの人間やし...。
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