第7話 チーム誕生
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元素精霊界で剣舞の舞台は昨晩と同じ場所。魔精霊がでないことは精霊学院側で確認済みであるが、そのうえでゲートからこの場所までを含んで、結界が張られている。
これから、クレアとカミトに対して、リンスレットと俺の組み合わせでの戦いだ。
キャロルが「はい。はじめましょう」って、気の抜けた声を張り上げたのはいい。しかし、若干気がそがれた感は、いかんともしようがない。
合図とともに精霊魔装を行うが、それは移動しながらだ。距離を縮めるために、クレアが前方にきてカミトがその後方に続く。俺がゆっくりと下がりリンスレットの前方でまもるようにしながら後方に下がり、少しでも距離を縮められないようにする。精霊魔装の展開はリンスレットがやはり一番早く、いつものように魔氷の矢弾<フリージング・アロー>を放って、クレアたちをけん制した。続いての精霊魔装はクレアと俺だが、俺の精霊魔装をクレアがみて
「エルダ! なんで、あなたの魔装精霊の2体がクロスボウなのよ!」
「これが、このピクシー・ワルキューレの能力の一種だからよ!」
各ピクシーの精霊魔装を、互いに使え会えるのがこのピクシーたちの精霊魔装としての基本的な能力だ。
「ピクシー・ワルキューレ?」
「そう、この形態の名前はね」
そういいながら、俺は普段なら火の矢を放つところだが、今回は、氷属性と雷属性の矢を放つ。しかも普段と違って、途中から分裂させて大量の矢となる。この攻撃の軽減をさせたのが、カミトだった。カミトの契約精霊であるエストはカムイを大量に消費するので、精霊魔装にも時間がかかる。昨日までよりも早く精霊魔装ができるようになったようだ。
付加魔法である氷の低温結界であるダイアモンドダストと、稲妻の乱光のかなりの部分をエストに無効化されてしまったようだ。
エストの能力である魔法無効化ってあったんだな。やっかいな効果だが、手の打ちようはある。
剣精霊であるエストは単距離タイプだから、まだ、距離がある段階で、中距離用のチェーンに精霊魔装をきりかえる。雷属性の方だけだが、この間にリンスレットは、後方の高い位置へと移動してもらって、俺がそこを狙われないように防波堤役をするのが今回の基本戦術だ。
連射速度が、リンスレットほどではないといっても、そこそこの間隔で氷の矢を放つことができる。こっちは、おもにクレアの足止めようだ。火属性なら、こちらのピクシーより上位精霊である火猫のスカーレットを使役できるクレアには、こちらの攻撃は効きはしない。水属性ほどではないが、氷属性の攻撃は、火属性にとっては効果が高い。
前方にかけだしてきているカミトには、雷属性のチェーンを回り込むようにしながら、稲妻を発生させて剣で受けさせる。そして、火属性のピクシーからは、炎の攻撃をしかけている。
氷の
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