第7話 チーム誕生
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矢はクレアに向けて、チェーンはカミト専用とする。こうして時間稼ぎをして、俺は少しづつさがりながら、リンスレットが壁の上に立つのをまってたら、俺の回りで飛んでいる闇属性のピクシーから合図がきた。
俺は、普段の風属性だけではなく、土属性との複合装甲とした鎧の能力である、地面からの横方向にならんで土の槍を突き出させる。カミトの選択肢は3つ前方か、空中に飛び上がってからの剣戟か、後方へ下がるかだ。
カミトが選んだのは、空中へ飛んでから俺への剣戟だった。3年前のレン・アッシュベルなら、それで、リンスレットと俺では負けていただろうが、今のカミトでは、カムイの放出による空中で移動できる距離が少ない。空中にあがったところで、リンスレットの氷牙の伊吹<ブレス・オブ・アイス>がみまわれた。そこに俺が追撃で、氷の矢と、雷のチェーンに、火属性のピクシーからは炎の攻撃に、闇属性のピクシーからは闇の刃が飛ばさせた。これを一度に回避をすることは、今のカミトには無理で、地上に降りたところで、リンスレットの魔氷の矢弾<フリージング・アロー>で撃沈。
残りのクレアには、俺もまた、雷のチェーンをクロスボウへと変化させて、火属性と闇属性のピクシーにはいつもの風のシールドになってもらいながら、追撃していったところで、思い一撃はリンスレットによるもので、クレアも撃沈した。
「やったね! リンスレット」
「わたくしがいるからこその作戦でしょう」
「そうそう。けれど、これでチームを組まないといけないってわかるわよね?」
「……クレアと組むのかしら」
「クレアはカミトの付属物とでも思っていればいいわよ。戦力としては、クレアは十分でしょう?」
「そうだけど、クレアがチームとして動いていなかったわよ」
「そうね。けれど、チームプレイを理解してくれたら、中距離での戦いではクレアが一番安定しているわよ」
「……しかし、あなたもずるがしこいわねぇ。今まで、ピクシーが他の精霊魔装に変化できるなんて言ってなかった上に、他の能力も持っていたなんて」
「ブレイドダンスがなかったら、このままでいたつもりだったんだけどねぇ」
嘘だけどなぁ。死神に、この時期に会うように生まれさせてもらったのだから。
「まあ、それよりも二人ともフェンリルにのせていきましょう」
こうして、リンスレットとキャロルと俺は、気絶しているクレアとカミトをフェンリルにのせて移動しながら話を続けていた。
「それにしても、わたくしたちだけ、みそぎを終わらせてから、クレアとカミトには、帰りのホームルームでみそぎをおこなわせないまま、剣舞をさせるって悪巧みよね」
「ブレイドダンスでは、どんなふうになるかわからないわよ。今回と逆のこともあるかもしれないから、それの良い予
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