暁 〜小説投稿サイト〜
俺はやはり間違った選択をした
独りでも問題ない、問題があるのはお前らだ
[1/4]

[1] 最後 [2]次話
もし、時間を巻き戻せたり選択を変えられたら人生はうまくいくだろうか?

答えは否である.

それは特殊な能力を持った人間や選択肢を持った人間にのみ許されているだけであって、そもそも能力や選択肢を持たない人間には関係のないことだ。

 コマンドが無いのにコマンドをゲームで作ろうとしているような物である。

 選んだ選択が全てでやり直しはきかない上に選択肢は少ない。

 そして失敗はいずれするだろう。

 では、失敗しないためにはどうしたらいいかと考える。

 だが実際失敗しない人間なんていないし、人はどんなことにしろミスをしたりするものだ。

 そして失敗は自分の破滅に繋がる。

『失敗しても次頑張ればいい、誰もお前を責めたりしない』

 それは間違いであり嘘だ。

 人は誰かが失敗し自分より下なのだと思うと安心するし、表面上は取り繕って慰めたりするが心の中では馬鹿にする。

 周りにも同意を求めようとそのことを広める。

 それが仲のいい友達同士、『上辺だけの関係』ではたいして問題にはならないだろう。

 ならそれがない者たちは?

 大勢の前で笑い物にされ、陰であることないこと言われたり散々なものだ。

 基本的にボッチに人権なんてものは無いのと同義だ。

 そして彼らからしてみればおもしろいから、で済んでしまうのだろう。

 だがこちらからしてみれば迷惑極まりない。

 勝手に騒いで勝手にはしゃぐのは個人の自由だ。

 しかし、こちらにまで被害が及ぶのではたまったものではない。

 そしてやられている奴らは反論することさえできない。

 なぜかって?

 そういうのをだいたい最初に言い出すのはクラスや学年での有力者いわゆるスクールカーストでの上位にいる者たちだ。

 それらに反対することは本当の意味での破滅を示している。

 黙って時間が過ぎるのを待つ他ない。

 そうだ、彼らからしてみればこれらのものはすべては日常を面白おかしくするためのスパイスでしかない。

 だから世の中人は強調して騙し騙し、自分と周りをごまかしながらうまくやっているのだ。

 彼らは彼らを中心に世界が回っていると思っている。

 だが、それは違う。

 俺の世界では俺一人しかいなくて、俺だけが中心だ。

 決して彼らが介入してくることは許さないし入らせない。

 結論を言おう。

 リア充爆発しろ。

 だが、こんなクソみたいな理不尽な世界でも中々面白いこともあるものだ。

 俺はその一つである『魔法』という物を数年前に手にしていた。



☆☆☆


 俺、羽武谷(はぶがや)(しき)は至って普通の中学生だ。

 む
[1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ