独りでも問題ない、問題があるのはお前らだ
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いうのはあまりよくないと思うがあえて言うのはやめよう。
痛いのは嫌いだ。
「さて本題に入ろうか、君は確か部活動に所属していなかったな?」
「はい」
「……友人はいるのか?」
俺が友達いないことが前提で話が進んでいた。
「お、俺は友人に区別をつけたくないので親しい人間は作らないようにしてるんですよ!」
「つまりいないということだな?」
「……端的に言えば」
俺がそういうと糸井先生はたいそう嬉しそうにしている。
「そうか!やはりいないか!私の見立て通りだな、君の腐った魚のような目をみたらすぐにわかったぞ!」
目を見ただけでわかったのかよ、なら聞くなよ……傷つくから。
それに普通腐った魚ではなく死んだ魚じゃないんですかね、状態悪化してるだろこれ。
糸井先生はうんうんと自分で何かを納得している。
「では話が早い羽武谷、私の部活に入部しろ」
「……は、はぁ?!」
俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
「どうしたのかね?何か問題でも?」
「根本的な問題ですよ、俺はそもそも先生がどんな部活の顧問か知らないですし」
すると糸井先生はあ、そうだったと今頃になってそのことに気付く。
「部活名は相談補助部だ」
初めて聞くよそんな部活、ていうか部活じゃなくて雑用委託所になればいい。
「それ、部活として成立してますか?」
「ああ、これも部活の過程の一部だ。よし、ではいくぞ」
そういって糸井先生は俺の首根っこを掴んで部屋から引きずり出しそのまま引きずっていく。
「ちょ!?ちょっと待っ」
ゴツンと俺の頭に痛さを感じながら俺は気を失った。
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