暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十二章
武田家軍議
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「織斑一真!お屋形様がお召しら『パシィィィィイン』うぅぅ・・・・・」

「呼び捨てをしていいのは一部の者たちだけだ。さん付けか様付をしろ。馬鹿者」

「痛いのら・・・・。って薫様!?ろうしてこんな男の元に!『何か言ったか、小娘!』な、何も言っていないのら」

とりあえず脅してみたけど、タイミング良すぎだな。あと綾那たちも軍議に出てもいいけど、桜花たちは?と聞くといいのらと言っていた。まあ側室だからなのかな。

「そういうことで、俺達もすぐに行くよ」

と行ってしまった兎々。何か言おうとしたが、俺のハリセンを見たのだろう。何か言ったらはたかれると畏怖でもしているのかな。

「まずは武田も大方針を決める段階なのでしょうね」

「だろうな。それに呼んでもらえるだけでありがたいことだ」

御旗・楯無に大方針を誓わせた後に軍議に呼ばれたら、俺達の案を通すのは不可能に近い。

「お兄ちゃんも武田家の一員だもん。呼ぶのは当たり前だよ」

「それについてですが、以前にも言った通り我々はどこにも属さない者の集まりです。詩乃たちは一員でも我々は・・・・」

「そこまで言わんでもいいぞ。きっと分かっていて呼んだのだろ。一真隊の四人は一員でも俺たちは別動隊だからな」

とりあえず普段着からいつもの戦闘服に着替えた。そのあと俺の妻たちは髪をとかしてくれた。桜花たちに。そして支度が出来たので、上段の間に行ったらもうほとんどが揃っていた。

「おお良人殿。いつお帰りになられたので?」

「ついさっきだ。あとこの三人も俺の隣に座っても構わんか?」

「そちらの三人の内一人は知っておりますが・・・・」

「一応紹介すると、桜花、結衣、沙紀。この三名は俺の妻の一人で側室だ。光璃は愛妾だから、その上ということになる」

「なるほど。ならば宜しいでしょう。良人殿の後ろにてお座りください」

といって詩乃たちはいつも座るところに、俺と桜花たちは光璃が座っている所に座った。桜花たちは俺の横に座っている。

「揃った」

「では、軍議を始める。粉雪」

「応!現状の報告をするぜ。先日、旦那の使いで越後に向かった早馬が、春日山に向かう途中で、春日山から南進する越後の大部隊を発見したんだぜ。で、事態は急を要すると判断した使いは、踵を返して武田領に帰還。国境の狼煙台を使って、躑躅ヶ崎館まで越後の異変を伝えてきたんだぜ。これが昨日の晩のことなんだぜ」

「狼煙でそんな細かいことまで分かるのか?」

「さすがにそれはないですよ。既に詳細な情報を持った早馬も届いていますから、詳細はそちらで」

「そういうことか。ということは、川中島からここまで、二日かかってない計算になるな」

「文だけであれば昼夜問わずに人と馬を替
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ