二十二章
武田家軍議
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ようですな。国賊の汚名に加えて征夷大将軍に弓を引いたとあってはそれこそ家祖・新羅三郎義光や御旗、楯無に顔向けが出来ませぬぞ」
「・・・・なら、方針はそれで」
「で、旦那はどうするんだぜ?まさか、一真隊とやらの合流するまで、その九人で突っ込むんだぜ?」
「兵を使う?」
「そうだな。おい兎々」
「嫌なのら!兎々はお屋形様直属の・・・・」
「兎々」
「むぐむぐ・・・・・」
そう言いかけた兎々は、光璃がどこからともなく取り出した桃の欠片で静かになったが。
「うむむ。一門衆も貸せないでやがりますし・・・・他に兄上の言う事を聞いてくれそうな兵でやがりますか・・・・」
「それなのだが・・・・・」
「お姉ちゃん。薫が同行していい?」
「薫が?」
「うん。今回はお姉ちゃんも出るから、逍遙軒衆はお役目がないでしょ?・・・・お願い」
「・・・・・・」
「危ないでやがりますよ?」
「分かっているけど・・・・お兄ちゃんや、詩乃ちゃんたち・・・・それに、武田のみんなのために働きたいの」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「お願い」
「・・・・ダメって言ったら?」
「お・・・・・・」
「・・・・・・お?」
「お姉ちゃんに淹れるお茶、これからずっと山葵入れちゃうんだから!」
「・・・・・・・」
「わ、山葵・・・・」
「あ、姉上・・・・・?」
光璃と薫は黙ったままだったが、こちらの部隊の人間もお忘れなくとでも、言いたいくらいだ。あとは神界にいる夜叉たちとか。で、じっと見つめる光璃の視線を薫もそらさないまま、目力を込め見返している。その視線のやり取りは俺ら以外の者たちは息が詰まるという感じだそうで。そして・・・・。
「・・・・山葵は嫌」
「じゃあ・・・・!」
「一真」
「分かっているし、忘れては困るがこちらには俺直属部隊の人間がいる。そして、こほん。神界よ、我の声を聞いて参上されたし。来い!」
と言って、俺は神界から我の仲間たちを呼んだ。八大夜叉大将と夜叉の一部、阿修羅や鬼子母神、十羅刹女、金剛力士、八部衆、十二神将、二十八部衆、八大竜王。とこれでも一部かのように俺の前に召喚をしたことに対して詩乃達以外の者たちは何が何だか分からず仕舞いだったけど。
「一応自己紹介をしておこう。右から八大夜叉大将と夜叉の一部、阿修羅や鬼子母神、十羅刹女、金剛力士、八部衆、十二神将、二十八部衆、八大竜王だ。皆、神界にいる護法善神のメンツだ。あと光璃の隣には俺から呼んだお前ら武田家の家祖・新羅三郎義光がいるけどな」
「こ、こんなに神仏を見たのは初めてでござる!」
「あと護法五神も俺の
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