二十二章
今後の策
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さすがだな。頼りになる」
「でも、策があっても卒がいないです」
「まあそれを何とかするのが、俺の仕事でもあり。何だったら夜叉を出すけど」
詩乃と雫のダブル軍師でも俺達だけでは出来ることは少ない。だが、こちらには黒鮫隊がいるし神々の者たちもいる。夜叉5千とか呼べば何とかなる。だけど一真隊は越後にいるからこのままだと敵になる可能性がある。
「それとも、私たちで何とかなる策でも・・・・・?」
「小波の句伝無量ですか?」
「それはないな。小波の句伝無量の恐ろしさは知っていると思う」
「なら、自分が闇に紛れて一真隊に直接接触を・・・・?」
「それもない。越後の軒猿は本来、情報収集ではなく忍び狩り専門の部隊。越後側が軍を動かしている以上は、小波を送り込むのはあまりにも危険すぎる。出来れば危険を犯したくもない。ということは詩乃?」
「はい。一真様の予想通り、我らも兵を動かせばの事」
「で、でも・・・・!」
「どうやって・・・・です?」
とそこに思いっきり障子が開いたら薫がいた。
「話を聞かせてもらったよ!お兄ちゃん!」
「よう薫。ここにいるということは聞いていたのか?」
「お兄ちゃん、おとといぶり!その前にお茶を持ってきたよ!」
言いながら、薫が皆の前にお茶を配っていた。俺と結衣の分もあったけど、たぶん桜花から聞いたのであろうな。
「ああ。ありがと」
「では、冷めないうちに頂きましょう
「綾那、ちょうど喉渇いてたですよー!」
「少し休憩をしようか」
「お土産もあったみたいだったから、林檎もむいてきたよ♪」
「ありがとうございます、薫ちゃん」
「さすが。美味しいです」
「えへへ。良かったよー」
林檎といえば沙紀も持っていたが、回収済みだ。今頃船の連中がお菓子でも作っているのでは。
「さてと・・・・」
林檎と茶で腹を満たしたところで、話題を再開させる。
「薫が聞いていたとは?」
「あ・・・・えへへ、悪い子でごめんなさい」
「別に悪い子ではありません。薫さんには、私たちがお願いして来ていただきました」
「ああー。そういうことね」
「お友達に力になるのは当然だよ」
「お友達?」
「はい。沙紀さん達が下山に、一真様は空からの戦闘中に、薫さんからお話がありまして・・・・私と雫と桜花さん、あと小波が」
「小波もなのか」
「は、はぁ・・・・」
「だめ・・・・だった?」
「全然。そういう権限は必要ないし、友達になるのにダメな訳あるか」
薫も武田姉妹の一員で、周りには武田家の家臣ばかりと聞いた。桜花とは歳は離れていても友達になってくれるのなら、それは当然のことだ
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