二十二章
今後の策
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どちらにしても、こうして速攻で仕掛けてくるとは思ってもみませんでしたが。
「ですが、そういう事なら一葉様が止めてくれる・・・・可能性は零ですね。きっと一緒になって盛り上がっている可能性がありますね」
「それは私も思ったわよ、沙紀。あの二人は三日三晩、京の都でゴロツキ共を締め上げて回った仲だと聞くわ。きっと周りの一真隊の連中も止められなかったと思うわ」
「それもそうですね。あまりにも荷が重いと思いますし、それに幽で押さえられたら、京はもっと平和だと思いますね」
あとは梅さんですが、牡丹が狂い咲く様が目に浮かびます。それにあの二人を止められるのはおそらく隊長だけですね。詩乃も雫も無理だと思いますし。
「・・・・仮に我々が残ったとしても、鞠さんの件を予期できたとは思えませんし、せいぜい、ひよさんかころさんに頼んで急の一報を送るのが精一杯だったかと」
「それもそうですね。・・・・困ったお二人です」
それにこちらに軍師が二人いるのは助かったと思いますね。本来なら武田で何かあった用のダブル軍師だと聞いております。
「いずれにしても、美空様が戦を仕掛けた真意が一真様にあるのはほぼ間違いないでしょう。ということは・・・・」
「武田、長尾ともに、退くことは出来ない、だろ。詩乃」
と振り返るとそこには隊長がいました。普段着で、髪は少しボサボサでしたが、隣には結衣がいましたけど。
「一真様。いつお帰りになったのですか?」
「さっきだよ。こちとらもう少し寝たかったのに、結衣の報告を聞いてとりあえず私服に着替えてから来た。状況は把握済みだ。それに恐らくガチでの大合戦となるだろうな。それに駿府の状況も聞いたし」
こちらよりまずは駿府だと思う。一二三の話では組織化しているという話だ。俺は桜花たちのところに座りながら、そう言った。結衣も俺の傍にいるとのこと。今は人間同士で争いをしている場合ではないと俺は思うのだが。だが、やる事は一つだな。
「詩乃!」
「はい」
「・・・・雫!」
「はっ」
「俺がやる事は一つ。美空を止める事だ。何か良い策はないか?」
「そのお言葉をお待ちしておりました」
「私たち妾一同、一真様の願いを叶えるために、全身全霊を持ってお仕え致しましょう」
「はい!」
「です!」
「何なりとお申し付けを!」
「一応言っておくけど、願いを叶えるのはこちら側だけど。今はいいか。頼む。桜花たちもしばらくはここにいてくれ」
『了解です!』
無理難題かもしれないが、俺にはやる事が一つしかないことは分かっている。それでも皆は俺の言葉に強く頷いた。
「まあそうなんですけど。既に雫と桜花さんと話、策も幾つか出しております」
「
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