二十二章
小波からの報告
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んと陣中食の研究をする予定だったのでは?」
「あ、そうだった!・・・・ね、二人とも」
「はい。一真様はともかくあの二人も好きに出歩いているのです。我々も少しくらい楽しい事をしてもバチは当たらないでしょう」
『そうですね。隊長もですが、あなた達も好きな事をやればいいのでは?』
「この声は・・・・。桜花さんですか?いったいどちらに」
「ここですよ」
と言ったら光学迷彩を解除したISを展開解除した桜花だった。
「いつの間に!」
「私や沙紀、それに結衣は一真隊の仲良しですからね。それに私と雫に詩乃と一緒に行っても構わないでしょうか?」
「それは構わないけど・・・・どちらさんですか?」
「薫ちゃん。この方は一真様の妻の一人です。側室といった方が分かりやすいと思いますが、名前は桜花さんと言います」
「ええーっ!側室ってことはお姉ちゃんより上って事!」
「まあそういうことです。ですが、私たちとの話し相手をよくしてくれる方ですよ」
「はい。歳は違いますが、気軽に桜花と呼んでください。隊長もですが、私や結衣、沙紀も料理は得意ですし、陣中食の研究なら役に立つかと」
「あ、はい!もちろんです!」
とまあ躑躅ヶ崎館での会話だったけどね。ちなみに桜花と沙紀は戦闘前に指示を出していたので。結衣は俺らと一緒に戦っている。一方私たちは相変わらず甲斐の山々を眺めながら進む街道の途中。私の時計でいえばお昼なので、夕霧さんたちは薫さんの弁当を食べていました。私も本当なら作ってくるはずでしたが、急だったので量子化して持たせたおにぎりとお茶を。
「あのですね・・・・沙紀さん」
「何ですか?」
「一つ聞きたい事があるでやがりますが・・・・。本当なら兄上に聞きたかったでやがるが、兄上の奥方様なら知ってると思うでやがるから」
「どうぞ。私でよければ質問していいですよ。それに隊長は答えられない状況におりますが、会話は聞いているので」
「兄上の事で、姉上の事や夕霧の事を・・・・その、恨んでやがりますか?」
「それはなぜですか?」
「なぜって・・・・改めて考えてみれば、あの時期を狙っての長尾への一撃は我ながらひどいでやがるな・・・・と」
「そういうことですか・・・・」
内乱が終わり一息付いたところでのあの一撃は、えげつないというより見事という方ではありますが・・・・王手飛車取りの完璧な一撃ではありました。
「確かに夕霧は姉上の意思に従ったでやがりますし、それを間違ったとは思ってやがりませんが・・・・こうやって兄上とも仲良くなってから考えたら、悪い事をしたな・・・・・と」
「ふむふむ。隊長の言葉を言いますが、あれが仕方のない事です」
「でやがりますか?」
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