二十二章
夜空×ドウターゲート出現×明け六つでの起床
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丈夫だろうと、春日たちも言っていたそうな。
「そういえばこの前も、兎々に突っかかられたですよ?」
「兎々は素直じゃないでやがりますからなー。でも、兎々なりに兄上の事は認めてやがると思いやがりますよ?ここにはいない兄上でやがるが」
「だよねぇ。兎々ちゃんはそこが可愛いんだけど」
まあそうかもしれんがな。最近ではやっと扱いが慣れてきたし、ラ行変換もな。突っかかられても結局俺が勝ってしまうし。
「夕霧ちゃん。あとこれ。お弁当だよ」
「いつもすまないでやがりますな」
「別にいいよ。本当は薫も行きたいんだけど・・・・」
「今日は薫様はお仕事ですか?」
「うん。心ちゃんと陣中食をもっと良く出来ないか、考える約束をしてるから」
「乱舞・遊宴・野牧・河狩などに耽り、武具を忘れるべからず。天下戦国の上は、諸事をなげうち、武具の用意肝要たるべし・・・・流石でやがりますな」
甲州法度之次第第20条・・・・光璃が定めた分国法。こんな風に過ごさないとお仕置きだぞ、というルール。
「もちろんだよ」
意味的には遊んでばかりいないで、ちゃんと戦の備えに励めという事だそうだ。この国の法度の一つ。まあ俺もいろいろやっているから、当てはまらないと思うが。
「陣中食ですか。一真様も料理好きなので、きっと知っていると思いますよ」
「そうなんですか?お兄ちゃんが帰ってきたら聞いてみよー」
「それでは、出発しやがりますぞー!」
そして歌夜たちは夕霧に続くように馬に乗り、躑躅ヶ崎館を後にする。
「行ってらっしゃーい!」
夜の空気を切り裂いて、馬はゆっくりとした速さで進んでいく。今のスピードなら寒いが、日が昇れば暖かくなるとか。今のところ俺達の予定スケジュールは、鞠と合流して駿河を取り戻す。そこから越後とも和平を行い、そして久遠達と合流。と予定ではそうだが、生憎そう進むはずはないな。
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