二十二章
夜空×ドウターゲート出現×明け六つでの起床
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にゅー・・・・一真様なら空に上がったのですぅ・・・・」
「寒い・・・・。そうですね、一真様はあの化け物、ドウターと言いましたっけ。それの退治に行きました」
「だから兄上がいないのでやがりますか。せっかく甲斐を案内しようと思ったのでやがりますが」
「あとで合流するかもと言ってましたですぅ・・・・」
歌夜と綾那は詩乃と雫を起こさない様に部屋を抜け出して、装備を整えた私たちを迎えてくれたのは・・・・。
「おはよう!ってあれ?お兄ちゃんは?」
「一真様ならドウターの退治に行ってくると空に上がりました。ところで皆さんお早いのですね」
「ドウターって、祝言のときに出たあれ?あれが出たってこと?」
「そうなのです。一真様たちの部隊で空からの攻撃に備えるとか言ってたです」
「そうなんだ。それに明け六つ過ぎてるから、そりゃそうだよ」
ふむ。明け六つ基準は武田家にとっては普通なのか。そんな薫が連れているのは、数頭の馬たちだ。
「夕霧ちゃん。馬はこの子たちで良いの?」
「十分でやがりますよ」
「あら・・・・さすがに騎馬の武田と言われるだけあって、どの子も良いお馬さんですね」
「当然でやがります!我らが騎馬軍団を支えるのは、この子たち甲斐の名馬でやがりますよ!」
とか言ってたそうだが、名馬は俺のかもな。金属生命体だし。夕霧の気持ちに答えるように嘶く馬も、武田騎馬隊の誇りをしっかり持っているように見えた。
「馬を替えながら進む早馬なら、越後までだって片道で三日かからんでやがりますよ」
「な、なんですかそれ・・・・!すごいです・・・・」
綾那が驚くのは当然の反応だろうな。俺達がここまで来るのに十日はかかったのだから。でも俺達バイクや車で行くとするなら1日か2日くらいかもな。詩乃たちの体力に合せての旅だったからゆっくりとした旅でもあったな。あーそうそう、なぜ俺が語っているというと盗聴器を仕掛けてもらったからさ。今はトレミーにいて片耳には通信機をはめている。一緒に甲斐を回れないのは残念だけど、会話くらいなら聞きたいしな。
「それでは前に一真様が頼んだ鞠さんを呼び寄せる書状もそれでですか?」
「家中の調整で色々あったでやがりますからな。ついこの間出たばかりでやがりますが・・・・順調なら、もう着いた頃でやがりますよ」
「それは凄いですね・・・・」
目の前の馬は、確かにがっしりとしたもんで持久力もありそう。競馬場だったら1位取れそうくらいだな。特別製の早馬だったら、もっと早いんだと思うけど。名馬は名馬でもバイクには敵わないかもな。機械だし。それと薫から受け取った武器を持った歌夜。綾那はもう持っていた。なんでも光璃の未来の良人になったし、ここしばらくの働きを見る限り大
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