二十二章
夜空×ドウターゲート出現×明け六つでの起床
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『はい。月中基地本部よりスクランブルです。またこちらにゲートが出現すると』
「はあー。何でこちらが添い寝とかしようとすると出るわけ〜。しかも寝るときに」
『分かりませんが、来るらしいのでトレミーはコンディションレッドを発動を致しました。なので一真さんもこちらに上がってください』
「分かった。すぐにそちらに向かう。出現したらすぐにMSとISを発進させろ」
『了解です』
と言って切ったケータイをしまった。
「どうかされましたか?」
「ああ。またドウターゲートが出現するとの報告が来た。俺は船に戻る。せっかくの添い寝できるはずが、またお預けのようだ」
と言いながら部屋に戻ってきた俺と詩乃。俺はすぐに寝間着から戦闘服に着替えた。
「何かあったです?」
「まあな。添い寝はまた今度だ。何で添い寝をしようとしたら出るかは知らんが、排除に行ってくる。夕霧には俺は空に上がったと伝えておいてくれ。今回は分身体も俺の代わりのも呼べないから」
「そうなんですか。残念ですが、行ってらっしゃいませ」
「なるべく早く戻ってくるよう善処する。ではな」
といって俺は翼を出してから、外に出た俺。そしてトレミーの格納庫に行ってからブリッジに上がった。
「行っちゃいましたね」
「残念です。でも一真様の仕事ですから、綾那にはできない戦です」
と言いながら寝た綾那たち。俺達が出撃準備をしているとゲートが出現したのは、夕霧が俺らの部屋に来たからだ。
「起きやがりませー!」
と襖を開けた夕霧だったが、一人足りないと思っていた。で、起きたのは歌夜と綾那だったけど。
「なんですか。皆、まだ寝てやがりますか。お寝坊でやがりますね」
「夕霧さんですかぁ・・・・」
「今何時ですか?」
夕霧によって元気よく開け放たれた障子からは、夜の冷たい空気が流れ込んできました。もう一度布団を被り直そうとしたら。
「もう明け六つはとっくに過ぎやがりましたよ!」
ばさりと、布団を力任せに引き剥がされました。
「明け六つ?まだ暗いじゃないですか」
そういえばこの時代の時間は、俺らが持っている時計よりすごく曖昧なのは知っている。時刻を決めるのは時計ではなく、太陽そのものだと聞いた。日が昇ればとにかく明け六つ、日が落ちればとにかく暮れ六つになる。その理屈から言えば、山の端がほんのりと薄明るいくらいだ。俺らで言うと午前4時か5時辺りだと思うが。
「畿内や中部ではどうだか知りやがりませんが、甲斐ではこの刻限がもう明け六つでやがります!」
「そうなのですか・・・・」
「さぁさぁ!起きるでやがる!今日は甲斐を案内する約束でやがります!ところで兄上はどちらへ?」
「ん
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